4月中旬(春ドンピカ)

ようやく春らしくなってきた。
海面を這う風も、さほど冷たくない。
むしろ日が昇ると心地いいほどだ。
さあー、釣りのシーズン到来。
一昨日も近場で糸を垂らしたのだが、終日曇り空で風もあって肌寒く感じた。
どうにか釣り上げたキスも冷たい。
波も騒ぎ出し、4〜5匹確保が精一杯。しかも小型ばかり。身もココロもさぶく、
打ち震えながら帰った。

でも今日は朝から絶好の釣り日和になりそうだ。
さっそく沖に向って舟を走らせた。
湾内めがけて一斉に動き出したキスの群れも、いずこかで水温の上昇を待って
いるはず。
とりあえずサグリをいれて、流してみること数ヶ所。
……が、いずれもスカ。
やはり潮どおしの良いところは水温が上がらないのか。
釣りはじめてもう一時間以上たつのに、エソの子供一匹
だけ。
悔し紛れにサバ折りにして海に返してやった。
こんなとき、さっさとグリコのマーク(バンザイ)して引き
上げることも多いが、あまりにも好天気。

ボクがキスだったら……寒さを一時的に避けようとすると
……潮が淀む岩陰の深場だろうか?

冷静に考える余裕が生まれる。春の陽気か、いつもに
まして頭が冴えてくるではないか。
目指すポイントとイメージが重なってバクチの第一投。

湾口近くの大島灯台。
水深24mくらい、春の海です。

ドンピシャリ!
キタ キタ キタ キタッ!……キスのアタリ間違いなし。
嬉しいねぇー、ポイントの選定が的中しましたよ。
それからは、もうイソガシ イソガシ。

ポイントの直径は3〜40mぐらいか、一流しに最低
一匹は保証付き。
これが2匹と欲張るものだから、ガツガツ忙しいったら、
まったくアサマシイねェ。

気がつけば、うららかな春の海に我ひとり。
ほどほどに釣れれば、ココロも体もホカホカ陽気。
こんな気持ちのイイ時間、平日の静かな海をひとり占め
なんて、よくも罰が当らないもんだ。
中型のキスが揃いました。
二晩続けて夕食のおかずに……。
げぷっ