11月下旬(生きるとは挑戦なり) |
3回目がダメなら4回目に賭ける。4回目がダメでも5回目に賭けよう。 そして当日。帰る日の未明の朝マズメに最後の意地を賭けた。 昨夕は釣れそうな予感がして、ワクワクの釣りタイムだった。今までの反省を込め て速度を落としてみたのである。 船の引き釣りで狙うスズキだから、早く引きすぎてはいけない。 スズキが擬似エサを追おうにも、きっと追いつけないのだ。 いっそ遅くするには船外機に工作的加工を加えればよいが、そんな加工技術なん て持ってない。さて、簡単に速度を落とすにはさてどうすればよいか。 ずっと前のことであるが、カヌーでキス釣りしていたときに、いつも使っていた手を 思い出した。さっそく試すことに。 期待を込めてバケツを2個を細引きに結び、海中に沈めて引きづってみた。いい あんばいの抵抗だ。これならチョットのろまなスズキでも勝負してくるんじゃないか、 と確信した。 追い風の時はそれでもよかった。しかし向かい風となると途端に速度が遅くなる。 暗くてそのあたり読めなかったからツライ。 ガツンときたときが運のさだめ。強烈な引きなんてものじゃない、ビクともしないん だから。 結局、枝針もろとも仕掛けは切り落とさねばならなかった。 さんざん動きまくって、引きづって、あげくのはてが根がかりだなんて。 速度が遅すぎたらしく、仕掛けが底に着いてしまったらしい。 |
だから、今朝は反省を込めて、バケツを一個を減らし最後の 賭けにでた。 釣りは日々反省の所業なり、なんて誰が言ったっけ。 ただの反省だけではいけない、工夫と再挑戦は果てしなく続 くものなのだ。 針は2個の内一つは回収したものを、もう一つは2週間前に スズキが曲げたものを再使用することにした。ヨビがなかった のである。ペンチで矯正し、ヤスリで研いで出来上がり、朝の 4時に起きてこんなバカなことをだれがやる。 さあーて、疑似餌の夜行性ワームにたっぷり光を当てたし、 いざ出航。いつでもかかって来やがれってんだ。 月が出ていると少しは明るいだろうに、月はいずこか雲がくれ。 星あかりだけが頼りとは難儀な。しかし海水をなでてくる風が 妙に生暖かいではないか。イイぞ、釣れる予感がする。 船を走らせながら仕掛けを流していく。このときが一番トキメク 時だ。 引きづるほどに、いやがうえにも気分が高まって、ひとり孤独な のもイイ。ただ、少し暗すぎたか。タコ漁の浮きに気づくのが遅 れたようだ。浮きの下には、当然ロープがつながっている。 またもや、ガツンとした当たりで、胸が熱くなって。そして、急激 に落胆に。・・・仕掛けはもうヨビなんて無いし。 東の空が少し明るくなってきて、五ヶ所湾に希望の朝が訪れよ うとしていた。 |
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一日目の夕方に押さえておいたもの。 スズキに専念するために早めに確保したのです。 スズキの手釣りと違い、竿釣りだからリールが悲鳴を 上げていました。 日が暮れた途端に入れ食い状態で、口切れ多発。 暗くて仕掛けがグチャグチャになって、テンヤワンヤ。 昼に釣れたらイイんだけどなあ。 |