どこへ行った

例年ならデカアジに会えようというのに。
さっぱりだ。
まるで釣れない、一体どこに消えたんだろう。

近所のスーパーには地元産のデカアジが並ぶ頃、
中アジさえ見ることがない。

過去5年ぐらいは面白いほど釣れたというのに、
なんだか自然界のオシオキを受けてるみたいだ。

誰でも自由に利用できる共有資源が、
乱獲されることによって資源の枯渇を招いて
しまうということを、コモンズの悲劇という。

魚が獲れないから、値段が上がる一方で、
イワシなんて今では高級魚らしい。

あぁ、こんなときこそデカアジに会いたいものだ。
一匹でいいから、あの鋭い引きを味わいたい。

高い仕掛けとアミエビのツケが、どんどん貯まる
ばかりだ。
この悪循環、いつまで繰り返されるのだろうか。


竿をしならせているのは身内でして、
カメラマンの要求に応え、大物を釣りあげようと、
けなげなポーズでありんす。
しかし、友人たちもここに来れば必ず竿を出し、
皆さん、それなりに釣ってるようです。
ボクが竿を出したのは過去2〜3回でしょうか
フグがやたら多くて・・・


三日三晩吹き荒れた嵐の後だけに、待たされた
期待も大きかった。

北風をまともに受ける一級ポイント、
辛抱すればこそ報われように。

あと10秒したらガツンとくる、そんな予感がして
そうよ、あと10秒後さ、今がガマンどきだ、
あと10秒、あと10秒、・・・すれば必ず
オレは強運の持ち主、わが天性の予感はあたる。
そんな期待だけに頼った持続力。

今年はこのパターンが多いなぁ
結局、待ちに待った起死回生、なんてぇのも
ありえなかった。

サカナ好きの妻に、またまた
「今日もダメだった」と言うしかないだろう。

あ〜ぁ、やってられねぇや
わが一級ポイントからの帰途です。
風裏で、のどか過ぎる浅瀬でした。
何でもイイヤと思い、残りエサでやってみました。

秋に相応しい五目釣りとなりました。
さみしい






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