熱中症の回復薬

......

何事も気持ちの持ちよう。

とってもよく分かります・・から




こう言うのもなんですが、
デカアジについては必ず釣れる予感があります。

オカズには老妻と二人で2匹もあれば充分です。

この無欲さが好釣果を約束するのでしょう。


これから、もっともっと、無欲になろーっと

6週間ぶりですの五ヶ所。
この季節は草木の成長が早すぎます。
雑草に支配された庭は、廃屋の庭と同じです。

五ヶ所に着いてやることはただ一つ。
草刈りに明け、草刈に暮れ、ひたすら草を刈りを続けます。
夢中になってやりますから、途中で吐き気がして、
そのうち頭も痛くなります。

でも止めません。
ちょっと木陰で休み、水分補給すれば回復しちゃいます。
いや、回復したような気になるのかな。

とにかく終わるまで休む気がしないのです。
そのうち頭のなかがボワーとしてきて、イイー気持ちになって、
妻の怒鳴り声なんかも聞こえなくなります。

これを無我の境地というんでしょうかねえ。

さて、
60過ぎの爺が過酷な暑さで、我を忘れるとどうなりましょうか、
ハッキリしています。
熱中症になるのは当たり前、ならないほうがオカシイ。

この十年もの間、夏になるとかかり、
毎度決まって後悔し、深く反省を繰り返しております。


だが、今年の夏は今までと違いました。
ひと味ちがうのです。

熱中症の連鎖から自由になるために、新たな挑戦をすることに
したのです。
毒を持って毒を制す、
草刈りで我を忘れているワタクシに、我を忘れる別のものを
絡ませてはどうか。

さすが、老齢ならではの知恵ではありませんか。
なんだかおもしろくなってきました。

ただ、一歩間違えると
草刈りの熱中症 × 別の夢中もの = 重度の熱中症(入院)
になる可能性もありえます。

ところで我を忘れるものとは、別の夢中ものとは何でしょう、
まあ、いまさら説明いらないでしょう。


頭が重い体で舟を出しました。
海風が全身をなでてゆき、ああー気持ちいい。

いつもの場所です。
いつものように突然にガツンときて、
強烈な締め込み、
ギュギューンと竿がしなっちゃった。

これこれ、これですがな

ア〜ラ不思議、頭の痛さはどこかへ行っちゃった。
















まさか!


そう、そのまさかです。

デカアジを釣った翌日、気持ちに余裕がありました。
予行演習のつもりで、テンヤマダイ1本に絞ります。
初のテンヤです。
冷凍エビを付け、第一投。

仕掛けが底に着いて、1,2,3・・・
竿先にモゾモゾがきて、しゃくったらゴンゴンでがんな。

ビックリしたなあー、第一投からいきなりですよ。
こんなに簡単に釣れるのかと、呆れました。

二匹目を狙いました。
4回も流したのに空振り、しだいに苛立ってきます。
餌が何度も齧られています。

フグかカワハギか、それともデカマダイ?
竿先にモゾモゾときて、力のかぎりしゃくり上げました。

あれ?
竿先が折れてる。


回復したはずの頭が、急に痛みだしました。