帰るべきだった

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釣りがいつだって楽しいとは限りません。
魚が釣れないときは退屈だけで、疲労感だけが残ります。
逆に釣れすぎると忙しいだけで、疲労感だけが残ります。

それでは満足な釣りとは何でしょうか。
以下はワタクシなりに会得している極意です。

その1
「釣れないときは、さっさと帰ること」

その2
「釣れすぎるときは、さっさと帰ること」

いずれも帰る決意こそ、哀歓の分かれ目となる、ということです。




ボートの先端に小細工をしました。
アンカー用のミニローラーを取り付けました。

          詳細はです



先回の釣りから一週間しか経っていません。
先回はデカアジ5匹でした。
5匹のうち2匹は刺身で、その日のうちに
夕食でいただきました。

次の日です。
残った3匹のうち2匹を塩焼きにして、
来訪した女子大生たちに提供しました。
腹ペコだった彼女たちは、貪り食ったに違いあり
ません。
「むちゃ美味しかった」と、さっそく笑顔が返ってき
ました。

残りの1匹は、夫婦で分け合いました。
なんてったって釣りたての魚です。
オカズの新鮮さにおいて、「産地直送超最短距離」
だと自慢してもイイでしょう。

田舎暮らしは、新鮮さと美味しさに満ちています。
スーパーで買う魚はあくまで干物に限定。
新鮮な魚は100%自己産といきたいですね。

今日は潮がよろしいようで。
バーヤは畑でミニトマトとオクラを採りに出かけ、
ジーヤは海にアジを捕りに行きました。




今までは、アンカーの上げ下げは腕力にまかせていました。

上げるときは、バウデッキに片足を乗せ、いわゆるゴボウ抜きですね。
不安定な中腰ですから、かなり疲れます。

疲れるから何度もやりたくありません。
一度アンカーを下したら、それでお終いにしたいと思うのが
常でして。

しかし、このミニローラーは、今までの腕力まかせとは
雲泥の差があります。
楽ちんだから、舟の移動も頻繁にできそうです。

きっと、ボート釣り師にとってこれを装着するのが
当たり前なんでしょう。







































申し上げます。

釣り開始から10分もかかっていません。
まさに入れ食いです。

エサは先回の残りの半分。
その半分のうち3/4が残ってしまいました。

仕掛けのサビキは先回のものの再使用です。
スキンなんかヘナヘナになってたのに。

しかしなんですね、こうもバタバタと
一気に大漁というのも、どうなんでしょう。

確かにオカズの確保では、大満足ですが
釣りの妙味という点では味気ないものです。

釣れない時間がそこそこあって、その後にいきなり
ガツンとくるのが理想なのです。

理想形を求めて、しばらく釣れない時間を過ごします。
やがてピリピリと竿先が動きました。

お待ちしてましたぞ、理想形。

上げてみるとイワシの鈴なりです。
何度やってもイワシの鈴なりです。

ただただ、疲れます。
一匹一匹、針から外すのはウンザリ。


しまった
やっぱ帰るんだった・・・