釣りへの不安

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海辺に住んでいながら、であります。
ボート釣りが好きなのに、であります。

海に出る日があまりにも少ない、と思うのであります。































少ない原因はなんなのか。
今回は、そのあたりを探ってみたいと思います。

まずは、庭仕事が忙しかったことかな。

しかし、忙しいといっても釣りの障害となるほどの
大げさなものではないし、所詮、庭仕事も釣りも
おなじ遊びのレベルだし・・・

じゃあ、体力の衰えかなあ。なにしろボクは老人
なんだから。

しかし考えてみよう。
釣りの世界では老人が主役と思えるほど多いでは
ありませんか。
なぜ老人が多いのか、答えは簡単です。

釣りにとって最大の課題、そうです、時間の確保
こそが絶対条件なんです。

短時間でさっさとケリをつけ引きあげる、というのも
考えもんです。
これを長いあいだ経験してきましたからね。

なんだか、釣りがビジネスみたいに思えてきます。
効率優先、成果第一といったぐあいですかね。


釣りの面白みは「待ち」にあります。
辛抱し、耐えに耐えてこそ一匹の価値があるわ
けで、簡単に獲物にありつくようでは熱も、じきに
冷めましょう。

魚の群れを発見し、いち早く竿を入れるにしても
群れの発見には、長い時間と労力が必要となります。

釣りと山登りは似たところがありますね。
汗をかくほどに達成感が得られる、ってことでしょ
うか。

短期決戦、速攻なんていうのは、最後の詰めの
段階での話です。

とにかく、時間をたっぷりかけ、汗をたっぷり流す
ことが肝要なんです。


さいわい老人にはヒマがたっぷりあります。
あり過ぎて困ることだってあるんです。
一日中家の中でゴロゴロしているのは、老人男と
飼い猫ぐらいでしょうか。
ヒマ過ぎて途方に暮れるのは失業者だけでは
ありません。

ヒマの恐ろしさを知ればこそ、いつまでも働きたい
と願うのは当然のことでしょう。
若者の仕事を奪ってでも、ヒマの恐怖から
逃れたいのです。

えー 本日も見渡す限り船の姿なし。

海の独占はつづきます。



しかし面白いことに、
釣りの世界においては、この有り余るヒマを上手に
あやしてくれるんです。

ヒマを持て余す漂流老人にならないためにも、圧倒的な
時間を消費してくれる釣りは、まこと有難き哉、ですよ。



ワタクシは、完全無欠の無職老人です。
ヒマはたっぷりある、と思います。

ただ、体力に少し・・・庭仕事で酷使した影響が無視でき
ません。



ようやく見えてきました。
なぜ海辺に居ながら釣りの回数が少ないか、という原因。

体力に問題があったかもしれません。
体の一部に障害があるという、現実です。


不安がよぎります。
最後の大詰めでしくじるかもしれない、という恐怖です。

両腕の筋肉痛が未だ完治していません。

賢いみなさんには、もうお分かりになりましたでしょう。


超デカモノをはたして釣り上げることができるか、どうか。
ゲテモノあいてに両腕が耐えきれるかどうか。
この不安が拭えない限り、安心して舟を出せません。

ゲテモノへの不安。
釣り回数の少なさは、なんと筋肉痛にあったとは・・・・



スイマセン
   あなたに代わって一言
            
               アホラシ










多くは語りません。

筋肉痛を治すお医者さんは
いませんかー