漂流



前から気になっていたのですが、

お隣の英虞湾ではマダイはどうなのか?

小耳にはさんだウワサですが

これが、釣れない

いや、そもそもマダイがいない。

というものでした。



いや〜 おどろきました。

海底が浅すぎてマダイが寄り付かないようです。



でも、五ヶ所湾だって同じようなもじゃないですか。

ワタクシが釣っているところは、
せいぜい20mあるかないかです。


こんな浅い海で、マダイがいつでも釣れる。

ぐふふ、うれしいことです。




うれしくって、うれしくって
釣れた場面を思い出す度に興奮し、
ガマンできなくなるんであります。





昼間のくそ暑いなか、
出かけました。













(8月13日の釣果)

マハタは37cm。
強烈な引きですから、泡くっちゃいました。


しかし、どうもおかしい。
船外機がときどき機嫌が悪くなるのです。

それにしても暑い!

暑いし、マダイは釣れないし、
おまけに船外機が再び故障だ。


帰って、さっそく修理です。

いやはや暑い!暑すぎます。
頭が痛くなって、
とうとうベッドの人になりました。






一週間も間をあけず、
また出ました。





(8月18日の釣果)

太陽が西に傾き、
これからといいう時に、
雲が被い、波もおだやかになったというのに、

なんということ!
船外機がまたもおかしくなったのです。


帰りたくない

でも帰らねば・・・

♪帰ろうかな、帰るのよそうかな〜

いったい何度口ずさんだろう

激しい引きが何度もありました。
しかし全てがバラシ。

釣れる気配があるのに、
断ち切れない弱さを責められましょうか

強烈な締め込みに理性を失ったのです。



帰る距離の半分も来ていなのに
エンジンがへなへな・・・
そしてストップ。

予感がドンピシャリ。
欲をかいた罰があたりました。



オールを漕いで帰るしかありません。

一こき、一こき

ちょっとづつ、ちょっとづつ

これしか道は残されていません。


助けを呼ぼうにもあたりには、
人も船の影もないのです。

とうとう
西の山に陽が落ちました。


一こき

一こき


ちょっとづつ

ちょっとづつ




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