300年に一度の迷人(11月1日(水曜日)
2週続きの台風が去ったばかりの五ヶ所湾、
さあ どうなっているのでしょう?
湾入りした先輩グループの後に付き、
調査に行ってまいります。
前日は台風余波のため
我が庭の木々は激しく揺れていました。
そんな強風にもかかわらず、
ナカニシ名人とイシカワ名人夫妻の3名は、
出船したのであります。
それで結果は?
もちろん無残の極み。
これは、
全員じゃありません!
一人紅一点に限り、大きなワラサと40cmのマダイを、
厳しい条件下で釣り上げたのであります。
じゃあ誰と誰が無残なのでしょう?
それを言うな・・か
さて一夜明け、本日は見事な釣り日和です。
先輩たちより一足先に湾口に到着しました。
「先んずれば人を制す」
先回(5日前)の再現はあるでしょうか、
うふふ
それがありました!
エラと内臓を取り出し、船べりに身をあずけて
洗っているとき
「あっ」
突然指を噛まれ、とっさに手を引っ込めちゃった。
完全に死んだはずのデカ真鯛が、
ワタクシの手から離れ、
ゆっくりと海底に沈んでいきました。
50cmの生き証人だったのに・・・
それからが長かった。
マダイらしきアタリが、うんともすんとも来ません。
すぐ近くに先輩グループの僚船がいて、
さかんにタモを出し入れしています。
タコ名人は大海ど真ん中でティップランを始め、、
それが見事ゲットでイカ名人と化し、
かたやイシカワ名人は、
奥方の前日に続く怒涛の釣果で大忙し、
タモ入れ名人に特化しております。
いっぽうワタクシは、
待ちに待った大物の引きに喜んだのもつかの間、
残酷なすっぽ抜けに唖然。
・・・もうお昼だというのに
クーラーの中はキレイな青氷と
お茶だけなのです。
そんなときだった、
ゴンゴンといつもの手ごたえ、
うれしいー!
ミス続きのどん底に、
ようやく一筋の光明が差し込んだのです。
さてさて感動的対面は
・・・まさか
「今日はこれでオシマイ」と告げられたようで、
気分はすっかり帰り支度です。
僚船が眩しく映ります。
ときたまコソッと盗み見ると、
又かよのタモ入れシーンですから。
お昼は過ぎました。
ああ
いよいよ落ち目も本物かと
・・・
観念しました。
帰ろう
あったかい我が家に帰ろう。
ところが、
どこで何が起きるか、
300年に一度のメイジンが持つバクチ力、
最後のあがきです。
(11月1日の水揚げ) ★トレイの長さは43.5cm
僚船は新天地を求め、はるか遠くです。
これは
ラスト小一時間の出来事でした。
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かん違い(11月7日(火曜日)
ナカニシ先輩グループの来湾日を
間違えました。
てっきり本日だと思い、
嬉々としてボートを出したのです。
最近は、あうんで落ち合うことになっている湾口。
その湾口は北風冷たく、ウネリもあります。
後から来る僚船に、
この状況をしらせようと携帯電話をかけると、
あちゃ〜
・・・
まあ、一人ぽっちもいいでしょう。
デカモノ独占権は我にあり、ですよ。
風止まず、
ウネリは収まらず、
ただただ
デカトラフグのみを独占し、
楽しくてしようがない。
鳥山もなく不愛想な海原、
そして重い雲。
風に押されてボートは沖へ沖へと流され、
入れ替わりにカモメが、次々と
湾内に向かって飛んでいきます。
それでも
楽しくてしようがない、
と思わないと、やってられないのです(涙)
ウネリでの船酔いを嫌って、
急遽湾内に戻りました。
湾内の中央に位置するマグロ養殖場。
エサを遠くに飛ばすための放銃は、
付近一帯が生臭くなります。
(11月7日の水揚げ) ★トレイの長さは43.5cm
ウネリは無いものの、
匂いで一気に気分が悪くなりました。
おまけにオバケエソが最後のトドメとなりました。
オゲェーー
それでも 釣りは楽しいのです(笑)
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感服!(11月10日(金曜日)
11月の1日(水) それから6日後の7日(火)
それから4日後の10日(金)。
海に出る回数がヒートアップしています。
11月という好釣季節にもよりますが、
それだけではありません。
それは残り少ない人生を考えると、
とてもじゃないが遊び足りないと考えるからです。
もっともっと腹いっぱい遊ぼう、
痴呆は目の前に迫っていますよ〜
それとこれこそが釣り回数を増やす
絶対的条件となりますが、
冷蔵庫の収納能力の余裕であります。
ここのところ友人や親族の来訪があり、
お魚のお持ち帰りが好評で、
おかげで冷蔵庫がスッキリしました。
あとは、ナカニシ先輩グループの
ご尊顔見たさでしょうね。
月に2回ほどの頻度で来湾し、
民宿ヒロヤを常宿に、2日間釣りをされる、
その釣果なども楽しみで、
ふふふ
なにが楽しみかというと
・・・・
はい、
他人のヘコミほどうれしいものは
他に見当たりませーん!
今回はナガシマ名人も加わって総勢5名の大賑わい、
釣り気満々であります。
ワタクシも別の意味でやる気満々。
その理由は、
前々回のナカニシ名人のアオリイカにあります。
海底がだだっ広い砂地の、漁礁もない海原での
まさかのヒットシーンが忘れられません。
最近流行りだしたティップラン釣法の威力、
それを目の前にしたからもうダメです。
へへへ
さっそく買い求めました、テップラン専用竿。
目ん玉が飛び出るくらいの高価な竿です。
希望の品が2ケ月待ちと知って、
仕方なく上位機種となった訳でして。
さあ、ボク(だけ)を待っている
デカマダイとアオリイカの海へGOーー♪
(11月10日の水揚げ) ★トレイの長さは43.5cm
さっそく釣れました!
と言いたいところですが、これはモウゴウイカです。
アオリイカではありません。
ティップラン専用の竿ではなくキス竿で釣りました。
肝心のティップラン専用竿はワタクシのかん違いで
配達されたのが当日で、
つまり海に出た日だったのです。
キス竿でティップラン。
専用竿が待ちきれなくてキス竿で代用したのですが、
さすがにアオリイカは無理でした。
さあ、気になるナカニシグループは
どうだったのでしょう。
携帯電話をしっかり握りしめ
その結果に、
おもわず
「グッ グッ グッ」
嬉しさを必死に押し殺しました。
(11月10日の水揚げ) ★トレイの長さは43.5cm
本日は僚船に右へならえ、であります。
この貧果の原因は何だろう?
ワタクシだけではないので、
水温の急低下だと思うことにしました。
さあ、ここで終わりとしたいところですが、
次の日の昼過ぎに、不吉な空気で目が覚めました。
前日の疲れで昼寝をしていると、
突然にナカニシ先輩グループの皆さんが、
我が家に現れたのです。
外は強風が続いていましたから
てっきり釣りを諦めての来訪だと思いました。
完璧なボーズは間違いないでしょう♪
さっそくお慰めの言葉をかけないと・・・
しかし
不吉な予感が当たりました。
聞きたくなかった結果は以下の通り、
まずイシカワ名人は1.4キログラムのアオリイカ、
ナガシマ名人はアオリ3杯と50cm弱のマダイ、
そしてナカニシ名人はアオリとハタとアカモノ。
だれもが敬遠する最悪の天候下で、
なんとこの結果です。
さすが我が師匠、
悪い条件下ほど力を発揮するそのエグサ、
感服いたしました。
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