釣り堀?(10月8日(月曜日)


えーと 先回がいつだっけ?

9月19日か、ずいぶん前なんだ。

で、本日が10月8日。

相次ぐ台風などで半月以上ウジウジしていました。

さあ、待ちに待った秋の釣り日和、
今日は、なにか変わった予感がしてなりません。

ひょっとして3連敗?

名人と願う人はスランプに陥ることがあっても、
連敗だけは避けたいのです。

ましてや3連敗なんて・・・


あ〜 やな予感

ポイントに着いて、ものの10分も経たないうちに
心が凍りました。

今まで忘れたことのない道具、
活〆と血抜きのための包丁がないのに
気付いたのです。


せっかく、釣ったホーボーですが
包丁がなければどうしようもありません、これはリリース。

あーー  1時間経っても魚信がない。

もし、デカマダイが来たらどうしよう、
包丁がないからどうしよう、
血抜きができないぞ、どうしよう。

どうしよう、どうしよう
・・・
いっそ釣れないほうが


この小さなつぶやき、海神に届いたのでしょうか。


釣れるのはチビマダイばかり、
デカモノのデの字もありません。

もちろんすべて放流。





湾口は風が強く、パラシュートアンカーで制動していても
ボートがどんどん流されます。

風向きは北西ですから沖へ沖へと向かい、
遭難すれば太平洋ひとりぽっち、
運が良ければ志摩半島の御座白浜に上陸か。


プチン!
パラシュートアンカーのフックが突然外れました。
回収ロープも外れました。

Oh! My God!

フック棒を手にしたときはすでに、
海の底にゆっくり沈んでいきました。



失意のどん底です。

包丁を忘れ、パラシュートアンカーが無くなり、風が強い。


そんなときに遠くに見え隠れする二隻の小舟。

小さな温もりを求め、カヌー釣り師にすり寄りました。

「どうですかー」

「ぜんぜんダメでーす、 釣れません」

待ってました、この言葉!

絶望感ただよう海で、これ以上の癒しはありません。



二隻のカヌーは友人ではなく、偶然に居合わせたのこと、
てっきり仲間かと思いました。

やはり厳しい環境下では、「弱者」は肩を寄せ合うのでしょう。


ワタクシも同類で、仲間に入れてもらっていたところに、
あらら!知り合いのプレジャーボートが近づいてきましたよ。

キタさんも同類のようで、渋い顔

「どこ行っても ダメだ」

ダメの数が増えれば増えるほど、
あったかい気持ちに包まれます(笑)




さて気分新たに湾内に逃げて、最初のアタリがきました。
強いひったくりにファイトが湧いてきます。

ありがとう、と言ってリリース。


希望は新たなドラマを産むはずです。

明日を信じ、手が血だらけになろうとも
リールを巻き続けましょう。




ドカーン

ついにきた、50cmオーバー!

3連敗は瞬時に宇宙のかなたに消えました。

悲願達成、
ウっ ウっ 涙がとまらない

・・・

ん?

尾びれが・・・擦り切れている



これはキタさんが言っていたように、
先日の台風で養殖生け簀から逃げ出したものに違いありません。






同じことが1時間も経たないうちにまたも!

ともかく50cm級だから
引きは間違いなく強力で、腕がしびれるほどです。


ところで、養殖マダイが大量に逃げ出したとなれば
五ケ所湾で苦労せずデカマダイが釣れるってことかな?

そもそも養殖ものは湾外にでるファイトが
ないだろうから一生湾内に留まるはず。

となると湾内は大きな釣り掘と言えるでしょう、
当分はじっくり楽しめるってことですね。

よろこぶのはワタクシの他に、どなたかいましたっけ?(笑)



そうそう 2匹ともリリースです。

釣り堀の入場料を払っていないから
リリースは当然であります。




(3月4日の水揚げ) ★トレイの長さは43.5cm
 
デカマダイを釣ってご機嫌のときに、近づいてきたのは
ニコニコのミナミ先輩。

そのときの我がクーラーボックスといったら、
25cmのマダイ1匹にガシラだけという寂しい有様。

時間は午後3時ちかくでそろそろ切り上げようかと思って
いたところでした。

久しぶりの楽しい会話に、もう少し粘ってみたくなり、
未経験のルートを流してみました。


きました、最後の最後にガツーン!

やっぱり天然ものは違うなあ。


短時間に経験した鮮度抜群の感想です。

天然の43cmと養殖の50cmの手応えを比べると、
天然ものには、引きの鋭さと持続性に確かなものがありました。

ただ重量感は、サイズから言っても養殖ものに軍配です。





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