3連打(8月12日(日曜日)
酷暑が続くときの釣りは、止めるか、
それとも雨の日かを狙うしかありません。
本日の天気予報は3社ともほぼ同じ、
「曇り時々雨、風おだやか」
天気はOKです、
しかし条件がもう一つ、潮の時間帯に左右されます。
ボートを出すときの時間と、引き上がるときの
時間が大事なのです。
本日の干潮が12時半。
それからおよそ2時間、
午後の3時過ぎに帰ってくればスロープが水に浸かり
苦労なくボートを引き上げることができます。
しかし、例えば午後1時だとどうなるでしょう。
潮が引き、海底があらわになった所を
通らなければいけません。
それは必然的に鋭い牡蠣殻の上を
通らなければならず、無理に引きづると、
確実にボートの底を傷つけます。
その結果、やがて傷口から水が浸水し、
下手するとボートは転覆の恐れがあります。
過去に何度、修理を繰り返したことでしょう。
今季、初めてのアオハタ。
2年前は腐るほど釣れたのに、最近はサッパリでした。
久しぶりの再会を祝してリリースです。
しばらくして良型のオオモンハタ。
アオハタをリリースしたのに差別は良くないからと、
これもリリース。
リリースを繰り返していると、きっとイイことがある。
コツコツ積み重ねた無欲な行い、
必ずや五ケ所姫の耳に届くことでしょう。
突然でした
それは濃い霧が海面を覆った、ある夏の日の
ことでした。
「これ、そこの爺さん、そちの好きなこと申してみなさい、
姫の感謝の気持ちじゃ、願いをかなえて差し上げましょう」
ああ! いままで見たこともない姫様の美しさ
「ははー これはもったいないお言葉、
こんなしょぼいジジイめに、ご褒美などめっそうもない、
そんなもの ありません。
もとえ、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ お願えが・・」
「くるしゅうない 申してみなさい」
ああ! 見たこともない涼しげな眼差し
「ははー それじゃあ遠慮なく80cm以上のマダイを、
いえ、75cm以上でもイイです
せめて1匹だけ、死ぬ前に釣り上げてぇーと、
ええ、もちろん
顔を見たらすぐに海にお返しいたしやす」
「ホホホ、承知しました
そなたがリリースを続ける限り、いつかその日が来ましょう」
ああ! 見たこともないおやさしい口元
エー、お断りしておきますが
五ケ所姫はワタクシにしか見えないのであります。
お昼を過ぎたころ遠くに雷が。
空はだんだんと暗く、
風はだんだんと強く、
台風によるウネリもだんだんと大きく、
雷の止む気配もなく・・・
もう帰りたい
でも帰れない
せめて2時を過ぎないとスロープが・・
それまでガマン
(8月12日の水揚げ) ★トレイの長さは43.5cm
3回連続の荒れた天気でした。
天気予報がまったく当たりません。
まあ、海の天気は気まぐれですから
なに? 五ケ所姫のお言葉も気まぐれってか
バカ言っちゃいけません!
TOP
開眼なるかな(8月19日(日曜日)
台風が来る前がイイか、それとも去った後がイイか。
19号と20号が連続してやって来る以上、
これらが去った後となると、さらに一週間待たねばならず、
先が遠いなあ。
というわけで、連続台風が来る前の
厳しい暑さが予想される晴天日に行くことにしました。
すでに台風18号が去り、
湿度が低めなのがせめてもの救いでしょう。
エー、本日は覚悟を決めております。
釣った魚は全て放流(リリース)!
ワタクシ、いままで冷蔵庫の収納力不足から、
時々リリースを繰り返してきました。
まぐれで良く釣れたときで、たまのことです。
時たまね。
しかし、
そのたまにあることを、得意になっていました。
ほんのちょっとリリースをしたからといって
五ケ所姫まで引っ張り出すとはなんと不謹慎なことを。
たいした腕もないのにリリース気取りとは、
チャラい チャラすぎるって。
・・・
反省します。
反省の証として、本日はオールリリース。
太陽光線でやけどしそうですが、
風はちょっぴり秋の気配。
さてオールリリースとはどんなものなんだろう。
釣り人として一皮むけるかもしれない・・・
どうせなら清貧な老人になるのもイイ、
無と成す新境地をさぐってみたいものです。
トップバッターは塩焼きサイズ。
このサイズは美味しくて一番持ち帰りたくなります。
これは良型、イイ引きでした。
全てリリースですから丁寧に扱います。
撮影も素早く終えねばなりません。
最初はグッタリして体を横にしていたのが
ひと息ついた後ですね、
徐々に生き返っていく姿に感動します。
さようなら!
去りゆくあなたに贈る言葉です
「 これから始まる暮らしの中で
だれかがあなたに近づくかもしれない
とくにNグループには気をつけよう
たくさんの仲間に呼びかけ
早めの避難勧告を忘れずに 」
暑くなってきました。
本日の3匹めも塩焼きサイズ。
4匹目も塩焼きサイズ
この間にタモ入れ失敗のバカデかマゴチがありました。
昼ぐらいから全然釣れません。
釣れるのはテカミ(イトヒキハゼ)だけ。
たてつづけに3匹です。
過去のキス釣りでは
これが釣れるときはダメみたいでしたね。
終了ちかくなって新たなボート仲間が誕生。
昼過ぎに船を出されたとかで、気負いがまったくありません。
「五ケ所湾物語」をみて船を浮かべたとは嬉しい限り。
とてもフレンドリーなので、再会が楽しみになってきました。
さて、完全リリースを終えた新境地はどうだったでしょう
老いぼれ釣人よ、開眼できたか
・・・
う〜む
けっきょく釣果をちゃっかり写真に残す訳で、
俗人から抜けることはできないまま
その範囲内ということで・・(笑)
TOP