待てない(9月15日(土曜日)


今年の夏はクソ暑い上に台風がやたらに多い。

台風が近づくと蒸し暑さは一層増し、

熱帯のジャングルに迷い込んだようなものです。

それが9月になってもず〜っと続いている。


サウナ化した酷暑、
それ以外はスコール(大雨)と強風です。



いつ釣りに行けるの?


釣りへの条件を考えてみましょう。

消去方式です、
まず強い風の日は絶対にNGですね。

次に35℃前後のカンカン照りもNG、
老人の天日干しは必至ですから。

次は雨、小雨ならイイですが連続雨ならNG。
パンツ濡らしてまでやれません。

さらに台風前後の大ウネリもNG。
揺られて気分が悪くなるし、そもそも釣れないんだな

最後に真冬の酷寒の日もNG、
ひ弱な老体を冷やすと後遺症が出ますから。


以上が自然条件からくる制限です。




今年は異常な天気が続いています。

ですから来る日も来る日もウエザーストップ。

たまにストップが緩和された日は、個人的用事でストップ。





前回の釣りから2週間以上経ちました。

いつまでも待っていられません。



海はどんよりと厚い雲に覆われています。


朝から暗いです。

お昼を過ぎても太陽が見えない。

朝からず〜っと暗い。





水深が浅いところでは、こういうのがたて続けにきました。

ただし水深10mを超えるとウンともスンとも来ません。


ナブラがアチコチでたっていますが、ウンともスンとも。

ウネリにめげず湾口に近づいても、ウンともスンとも。

しつこいエソさえ、かすりもしないのです。



タイの目に疑似餌が見えているのでしょうか。

ただでさえ空が暗いのに、
大雨で濁った海水です、透明さは期待できません。


タイラバ釣りにとって視認性は、キーポイントでしょう。


やっぱり今日はダメか・・・




昼を過ぎてもご覧のとおり、霧雨まじりの暗い海。

気持ちが暗くなるなか明るくなったのは、
なつかしき僚船でした。


大きく手を振って近づいてきたのはナミハラさんグループ。

最近マダイを3〜4匹と、コンスタントにあげているとのこと、
とてもうれしそうです。

意気揚々沖に向かって行きました。
2週間に一度、週末に愛知県から来られます。



次に大きく手を振って近づいてきたのはヤナさん。
彼はワタクシの舟を見つけると決まって挨拶されます。

2,980円のロッドとダイソーのジグがメインタックル、
数か月前、ヤナさんはこれで80cm越えのブリを釣ったのです。

チョットのおしゃべりが、暗い海を吹き飛ばしてくれました。



「釣りに行けないのは、2週間が限界ですよ」
と彼が、

「そうです、そうです一緒です 出ないと病気になります」
とワタクシが






クーラーボックスの中は半分以上溶けた氷とペットボトル、

なんとも清々しい。

とにかく海に出れました♪



最低2週間に一度の釣り、
限界は2週間、
これ以上延びると健全な老人生活は送れません。


ワタクシにとって今こそ、
少年時代の夏休みのリバイバル(再演)なのです。

食って寝て遊ぶ、遊ぶ、

しっかり遊ぶ(笑)



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蚊帳の外(9月19日(水曜日)


本日は貴重な晴れ間、
明日から雨が続くような予報となれば、

いやがうえにも血が騒ぎます。


さあ出発、待ちに待った秋の空

イイ予感がします!






僚船からの吉報です。

ナカニシ名人が第二投目に50cm近く、
それから10分後にイシカワ名人が60cm

大張り切りのナカニシ先輩グループ、
相次ぐ台風の影響で久しぶりの再会でした。

彼等の釣り計画は悪天候のため、ことごとく中止となり、
2ヵ月以上も耐えてきたのです。

そのストレスは計り知れません、
今まさに溜まりに溜まったマグマの大噴出。

あな恐ろしやマグマグループ!

近づくとヤケドしそうで、遠巻きに観察することに
しましょう。





さてワタクシのほうは

・・・

・・・


朝まずめは空振りでした。

あ〜あ

・・・
ミージメ



そんなとき、近づいて来られたのは
前に一度お会いしたベテラン釣り師。

「どうですかー?」

「ダメですねー ちっこいマダイばかりです」
と明るく答えてくれました。

「ボクも同じでーす♪」


不運は絆を生む。

ワタクシは、一旦遠ざかったものの
無意識に彼のあとを追いかけているのです。

沖を通る貨物船は規則正しく進んでいく。

ハテ、ワタクシはどこへ行けばいいんだろう?


別れたばかりのベテラン釣り師に近づいたり、
落ち葉を拾おうと、マグマグループの跡を舐めまわしたり、

いや、やっぱり我が道を進むべきだ、と方向を転じたりで、
延々と湾口をさまよい続けました。


東から北へ  北から西へ
西から南へ  南から東へ

なんと広い海原を2回転も


これを登山界ではリングワンデリングと言います。
吹雪の中で視界を失い、同じところを回り続けることですね。


まさに海上のリングワンデリング、
釣覚を失った釣り人のなれの果てでした。



湾内に戻ってもコトリともしません。


海面すれすれを飛んでいく赤トンボに呼びかけました。

「おーい 置いてきぼりにしないでくれ〜」



さてその後のマグマグループは?
そしてナガシマ名人は?朝の沈黙に期待していましたからね。

なのに後半にかけて

60cm、50cm、40cmと怒涛の勢いだったとは!

オゾロシイ・・ものです





あはは

きれいさっぱりだ

ここまでくれば開き直るしかないでしょう

次回も完全ボーズと宣言します!

3回連続の記録達成が目前。



追伸
前日のことですが、ミナミ名人が40cm超えの赤ダイヤと
アオリを2杯を釣られました。

いよいよ絶好な釣りシーズン

だというのに(涙)




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