川の匂い
老人と子供が生き生きしている所は、田舎以外にあるかしら。
例えば水遊びの経験が、プールしか知らなかったとしたら・・・

自然豊かな川の思い出は、感動なしに語れません。
小生もガキ時代の夏休み、それは、全て川に染まりぬいてい
ました。
川遊びに夢中になっているおかげで、異性への目覚めが遅れ
たのです。しかしそのおかげで、大人になっても一人で遊ぶこ
とができ感謝してます。

川の匂いは、少年の夢につながります。
そんな匂いを嗅ぎたくて、ウロツイテみました。 

宮川です。
日本を代表する清流の一つ。
五ヶ所湾に通じる橋のたもとが、川遊びにもってこいの場所。
遊泳禁止らしいのですが、夏になると多くの若者たちで
賑わいます。
淀みとなっている深いところは6、7mもあるでしょうか、
いろんな魚が集まり、、岩陰に身を潜めていても透明度が高い
から、たやすく見つけることができます。

先生に引率された中学生たち.
大人3人の監視付き。マジメに戯れています。

いっそ服を脱いで、裸になっちゃえよ。
それから今度来るときは、大人無しで来なよ。
そう言ってやりたくなりました。
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こちらは野生児老人。定年退職されて10年。
竿先に針を付けて、鮎をひっかけるのです。
クーラーの効いている家にいるより、ずっと気持ちがイイとか。
伊勢市から毎日通って、半日も水に浸かってると言うから納得。
網袋の中は鮎だらけ、でも小さいのばかり。大きいのは難しいらしい。
鮎は小さ過ぎるから甘露煮が合うとか。
それにしても遊びの年季が入った老人ほど、その道具は質素である。
遊び方にもムラがないし。

「アベックなんかよく来るね。 でも水に浸からんとよ。フヌケちゅう
のか足を濡らすだけさ」とニヤリ。
「水着つけても泳がないし、バーベキューだけだあ」



さて、こちらはそのモデル?
イエイエ、いくらか水に浸かっていましたよ。

先に到着して、かいがいしくバーベキューの準備していた
のは2名のオトコのコ。
後に遅れてオトコのコ1名が、彼女たちを連れて来た。
大学生ということだが、彼女達との関係を知りたかったが
聞けなかった。
浮き彫りにすると、なんだか2名のオトコに悪い気がして・・・
水遊びしてハシャイでいる彼女たちを、岩影に潜んでただ
眺めているだけだった。

でも、好きだなぁ、このセイネンたち。


こちらが、正統悪ガキ野生児。
茶髪とピアスの高校中退二人に、落ちこぼれ高校生二人。
人気のないところで明るく遊べて感心。
しかも、オンナ気がまるでナイのもよろしい。

「毎日プータローしてんけど、食うには困っとらんし・・・
 オッちゃん有名なカメラマン?
ならオレ、有名になりたいから飛び込むとこ写してぇーナ」

という訳で、仕方なく写してやることにした。
ただし、醜い顔が映らないように遠距離にした。
宙返りは初めてというのに、ほんまに飛び込みやがった。


娘の実習グループたち。
五ヶ所は初めて。
とても感動したと言ってくれた。
50過ぎのジジィにやさしく、朝夕の食事に誘ってくれた。
皆で温泉にも行って、風呂上りにボクを囲んで記念撮影もしてくれた。
ひとり膝小僧を抱え寂しさに耐えねばと覚悟をしてただけに。

でも、自分だけこんなイイ思いするのも気がひける。
ふと、思い出した。
こんな経験、したくても絶対適わない同じジジィ仲間がいたことを。