祭り

ときには道草をして五ヶ所に入ります。
眼下に見える集落は平家ゆかりの里。
家の周りには高い石垣を築いてあって、その丹念さには
はるか遠い昔の苦労が偲ばれます。
タイムスリップしたような気分が味わえるので、このルートが
お気に入り。

コンクリートで造った焚き火場ですが、雨が降ると水溜り場に
なってしましました。
さっそく、かさ上げをすることに。
手下にコンクリートを練らせ、私が仕上げをします。
やわらかさを演出したくて、半円型に盛り上げてみましたが、
これが大成功。

・・・・のはずでしたが


「タイ飯が振舞われるよ」、との誘いがあった。
庭仕事を放り出して、我等夫婦、70歳前後の爺様たちに
くっついて出かけたのでした。

中学生でしょうか、踊りの手足にぎこちなさがあって、
きっと緊張しているのでしょう。
それが、また素朴で・・・おもわず拍手喝采です。



地元の露天が並びます。
爺様たちと迷子にならないように、そして、おいしい地元の
特産品を見落とさないようにと、目が回りそう。
しかも、ステキな若い娘さんたちにも目配りしないといけないし。

都会では、お祭りの中心は小さい子供たちに、元気なお母さんたち、
それに年配の役員さんたちでしょうか。
若者の影が薄そうです。

だから、
こんなにたくさんの若い人たちに挟まれて、嬉しくなってきました。










飛びきりの若い女性たちからのプレゼントです。
いや、強引に巻き上げた、と言っていいでしょう。
もう一枚ちょうだい、もう一枚、と欲張ったのです。

その図々しさに戸惑いながら、黙って差し出した
小学生の女の子。
そのしぐさが、
まるで大事な宝物を出すようでね。
裏にも、びっちり書いてあって・・・

ブタ汁をタダでいただき、鯛めしをタダでいただき、
コーヒーをタダでいただき、
そのうえ手書きのしおりまでカツアゲして、
満腹で、
お腹がはち切れてしまいました。

................... 洗いものをしていた女子中学生たち。
五ヶ所の極上特産品です。

カメラを向けると、
「エッ、ヤダッ、ヤダッー」、と嫌がっていたのに、
写った画像を見てみると、
いつのまにか、
にっこりピース。