のどかな日々

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 夏でもないのに間違って出てきたやつ。
 ミーンミーンとセミが突然鳴き出した。
 しばらくして、自分だけだと気付いたのか、
 ミー・・・・と鳴いたきり。
地階倉庫の窓にひさしを取り付けた。
雨が室内に入ってこないためです。

海辺ですから湿度がとんでもなく高くなる。その結果倉庫内が
カビで充満。
あらゆるものが、カビの被害にあう。
カビの発生を押さえるには空気の流れが必要不可欠。
そこで窓を開けっ放しにして、空気の流れをつくろうという案を
考えた。
倉庫の反対側にも同じ窓があるから、空気の流れは保証つきだ。

壁にステンレスアンカーを打ち込み、それに骨組みのアルミ製
アングルをステンレス金具を介在して固定する。
波板の取り付けもステンレスで。
とにかく錆に強い材料が優先。

実は、この倉庫、いままで湿度センサー付きのパイプファンを
4台取り付けていたのだが、高価な割りに効き目がほとんど
なかった。
だから現在は取り外してある。
さて、この夏、どうなりましょうか。





ジャングル化した土地。
女性パワーが次々と切り開いていきます。
月に一度、妹の友人たちが手伝いに来てくれる。

夢は2〜3年後。
見違えるような土地にしたいと気だけ焦る。
なのに、月に3日も来れるかどうか。
細々とドカタ作業は続きます。
だから、いつまでたっても終わりそうもありません。
そんな中での援軍、とてもアリガタイ。



入り江のむこうに何軒かの別荘がある。
そのうちの一つ、急峻な崖に建つ家の主に関心が向かう。

夜釣りをしていると必ず電灯が灯る。
人気のないところに、ポツンと灯りが一つ。
方向の目印にもなっている。




おばあさんは77歳。
急な階段を見上げると、気弱そうな犬がベランダから吠えた。
名古屋の都会からここに越して4年になるという。

寂しくないの、と聞いてみた。
自然のなかにいると人の悪口を聞かなくて済む、と答えた。
そして、ここは人がイイし、気持ちが和らぐから寂しくないと。
しかも、やることがたくさんあって退屈しないわ、と笑った。

なるほど、と思えたのがこの一言。
モダンな花より、昔ながらの野の花が一番好きよ」





ここは、ワタシの行きつけの場所。
庭ごしに五ヶ所湾が一望。
いつ訪ねてもあたたかく迎えてくれる。
りっぱな庭に、豪壮な建物。
主が中古の別荘を手にしたのが7年前だろうか。
思い切って退職金を叩いたらしい。

仕事をスパットと止めて、長年温めていた夢を実現したのだ。
50歳にしての快挙。
慎ましい生活を送りながら、財政的なキビシサを乗り切っている。
しかし、野良猫の餌代に惜しげもなく出費したりする。

増えすぎても困るからと、やむなく産児制限を開始した。
生後間もない赤ん坊を始末するのだ。
可哀想だから目が開く前しかできない。
しかも、お産場所を捜しだすのに3日もかけるとか。
先廻りして気付かれないように待ち伏せし、毎日少しづつ距離を
伸ばしていき、やっとのことで突き止める。
そんな苦労話がいろいろ聞かせてくれる。

それぞれの猫に名前がついて、常連にタヌキやイノシシもいて、
さながら野生動物王国。
猫の数はざっと15匹以上。

はやく、このような生活をしてみたい。