蓄積の日々
ワンボックスの軽自動車。
我が家にはそれで充分、であったが・・・泣かされることも。

稲沢の花木センターで、どうしても欲しかった木を
買ってしまった。
しかし、それが車に納まらない大きさなのだ。
助手席を利用し木の先端を強引に曲げ、
どうにか詰め込んだものの、残る空間は運転席のみ。
だから、今回は一人である。
 
春のど真ん中、四日間もあれば何でも出来る。
さっさと木を運び、植え終えれば待ちに待った釣りでもしようか。
名古屋から土地探しの来客予定もあったが、半日もあれば
充分だろう。

冷凍庫に保存したあった冷凍コウナゴを取出し、クーラーに
納めた。
巨岩があって、ヤマモモの大木もあって、
遊びゴコロがムラムラ沸いてきます。



解凍と凍結の繰り返しで醸成され、なんだか美味そうに思えた。
カサゴ狙いで昨年暮れに買い求めたものだが、
その後出番がないまま、何度も五ヶ所と名古屋を行ったり
来たりしたものである。
最後のトンネルを抜けると鏡色の五ケ所湾だ。
何事も間を空けると、気持ちも高ぶろうというもの。
少年の時、夏休み前の通学の「間」の長さといったら、
色づいた頃、デート前の仕事の「間」の長かったこと。
でも、その「間」がどれだけ興奮を高めたことだろう。

釣りも、ときどき「間」を与えなくてはね。
「間」が長ければ長いほど少年に近づくんだ。
だから、今回は思いっきりの少年に戻れるのだ。

南勢高校に沿った道は海沿いの道。
そして我が小屋に続く道でもある。
このとき素早く、海の状態を観察しちゃう。

 「イイッ!」
 「風がないし」
 
ユンボを友にアプローチを整備中。
大岩を並べるだけで一日仕事。
手前右の植栽はナンジャモンジャの木。
将来、センターシンボルとなる予定です。



それから5分もかからない。
庭先に降りて、まず我が目に飛び込んだのは、
ああ!、あこがれの
「わがオモチャ」ではありませんか。


予想外の出会いである。
工務店が残土処理のため、偶然にユンボを置いていったことが
分かった。
2,3日は使わないとなると・・・

それからの3日三晩
夕日が落ち暗くなるまで、
ユンボを友に遊びまくっておりました。

ユンボとの友情を培うには、この機会を逃すことは出来ない。
海は逃げていかないが、ユンボはやがて去っていく。

釣りはいつでもできるさ。
しかも、
新たに追加した「間」が
濃厚な興奮を生んでくれる。
                   はずだ
自然の恵み。
多くを語りません。


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