立入り自由 |
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荒れ果てジャングル化した土地がずい分変わった。 遠巻きに眺めるだけで歯が立たないと思った。 いまから2年少し前、欲をだして買い増しした土地だ。 「ローマは一日にしてならず」 蟻のようにコツコツと手を加えれば、いつかは変わるんじゃないかと ひと月に3日間、2年間にして延べ100日あまりの日数をかけた成果が すこしづつ見えてきた。 切り出した竹だけでも300本もあろうか、ノコギリの替え刃だけでも 10本以上になる。 目指すは落葉樹主体の自然庭園、 花木で埋め尽くしてやろうと思う。 そしてオープンガーデンとして皆に観てもらおうと思う。 5年先が楽しみだ。 | ||
せっかく植えた苗木が風で倒れないように杭を 打ちます。 杭は切り倒した雑木を削った自家製、花木が 根付くころには腐り果てるはず。 根の活着には草木灰が有効です。 さいわい、雑木を焼却した灰がたっぷりあります。 灰をたっぷり撒いて花を一杯咲かせましょう、 まさにハナサカ爺さんです。 |
急坂には階段を造ります。 立入り自由ですから入口もたくさん造ります。 塀とか柵は好みではありません。 私の育った田舎では塀を設けるのは小心者の証、 大人はそんな無精なことはしないのです。 しかし、なにもかも自由といっても後始末だけはして もらわないと、 犬の糞を踏んだりしたときにゃあ、頭の血管も切れます。 | |
道路に覆いかぶさった樹木。 垣間見えるのは猿ではありません。 この木、崖崩れ防止に役立っていますからむやみに 根元から切る訳にはいきません。 なるべく木にダメージを与えない程度に剪定します。 落っこちればあの世行き。 いくつになってもムチャなことをやりたがります。 |
牡蠣の入った籠を海から引き上げています。 怪しげにみえますが私です。 けっしてパクッテいるのではありませんよ。 五ヶ所で一番長くお世話になっている爺様が、 お土産に下さるのです。 手間をかけた養殖の牡蠣、毎年欠かさず準備して いただいています。 貰うばかりでお返しができないのが一番つらい。 | |
五重の塔と競った訳ではないが、テレビアンテナを 立てました。 高さは8m。アンテナは高利得を得るためにビル共聴 レベルのものにしました。 ケーブル延長は100m。 舗装道路を横切り、山地に延々と溝を掘り、配管を埋め、 ケーブルを入線しました。 アスファルト道路の切断は専門業者に依頼し、それ 以外は全て妻と二人でやりとげたのです。 緻密な計算に基づきブースターも2個取り付けました。 これに費やした費用と労力はとても言葉では言い表 せません。 ただ言えることは、結果が全てだということです。 待望の受信画像が 鮮明さとはずいぶんかけ離れていました。 |
桃栗3年、柿8年というのだろうか。 五ヶ所に来て一年目に植えた柿の木です。 いままで一度も花が咲いたことはありません。 もう10年は経ちました。 同じ時期に植えた桜も、いままで一度も花が咲いた ことはありません。 10年も経つと随分大きくなるはずですが、ご覧の通り の大きさです。 途中で何度か虫に食われたり、干ばつにあったり、 台風にあったりして死界をさまよったりしましたが元気 に育っています。 この木々をみていると自分を見ているようで、田舎者の シブトサに共鳴するのです。 五ヶ所には生を共にし、慰め合えるオトモダチが イッパイです。 いつかは花を咲かせましょうに |