愛しき木々 |
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ワタクシめの最近の関心ごとは、「驚かす」こと。 とくにご婦人がたからの驚きと戸惑いに期待が高まります。 一を聞かれれば十をご説明しますから・・・ええ、くどいと思われるくらい 今までイナカモノとバカにされ続けてきた我が人生に、遅かった春の到来ですね。 だから昼間はセッセと汗を流し、しかも夜中には突然起きだし、お勉強なんかします。 枕元には関係図書がどっさり。 活字はイヤですが、写真や絵本が多いからイイのです。 世は園芸ブーム。 コツコツ仕入れた知識に、実践労働を重ねると いつしかボクもエンゲイカへと変身していくのでありましょう。 念のため、 今日エンゲイカは、ご婦人がたにとって憧れの対象となっています。 |
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植えつけた花木の様子が気になります。 病気に違いありませんが、何の病気か分かりません。 調査すること六日七晩。 晩生のエンゲイカにとって辛い時を過ごします。 樹木の病気は沢山の種類があって、それぞれに合った 薬を処方しなければならない。 Aという病気にはBという薬、Cという病気にはDの薬が 必要で、Aの病気にDの薬は効き目がない、ということに なります。 ですから病気の特定が特に大事でして、これをミスルと 誤診の損害賠償に発展する訳・・・ではありませんが とんだ無駄骨を食うことになります。 風邪に効く総合感冒薬みたいなものがあったらイイの になぁ。 とにかく薬は、保険など効かないから実費だし、高い。 マゴマゴしていると病気がどんどん進行し、手遅れに なっちまうよ。 エンゲイカは結論した。 ハナミズキはうどんこ病でサンシュウは斑点病と診断。 処方薬はダコニール1000(武田薬品)で処す。 これは植物の総合感冒薬に近い代物で、値打ちに 済ますにはもってこいだ。 なにより病気の特定に自信がないので、これでイイことに しよう。 |
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しかし、これで妥協しないのが晩生エンゲイカ。 化学薬品に対し、漢方薬の効果も調べてみたい。 ハナミズキは5本もあって、嬉しいこと?に全て病気だし、 臨床実験にピッタリだ。 漢方薬として、今人気の木酢液を使ってみよう。 木酢液は炭焼きの副産物として、煙を冷やし液化した もので、最近ではホームセンターなどで売られていること は、ご存知のかたも多いでしょう。 実はこの木酢液なるもの、まだ世間に知られていないころ に密やかに愛用してましてね、自ら実験モルモットとなり、 毎晩マタグラに塗っておりました。 イ○キ○タムシです。 で、その効果ですが、期待するほどではありませんでした。 初期の段階は良かったのですが、しだいに耐性がついて きたのでしょうか、菌の勢いが以前より増してきたように感じ ます。 ヤツらへ栄養補給してるみたいに思え、 半年あまりで実験を終えることにしました。 実験には失敗はつきものです。 体のなかで最も敏感な部分には、木酢原液は強烈すぎました。 皮膚がただれ、その後遺症にしばらく悩まされることになっ たのです。 ですから、我が身の人体実験に比べ、エンゲイ実験の失敗 など恐るるに足らないでしょう。 夏の炎天下、本日も噴霧器を抱きかかえ 晩生エンゲイカは休むところを知りません。 |
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樹木の責任領域は私で、草花は妻の領域と勝手に決めています。 責任ある以上、いったい敷地内に何種類の樹木があるのか、 次々に植栽しているがそれらの健康状態はどうなっているのか、 ここらで調査してみることにしました。 以下、調査結果となっています。 どうぞご覧くださいませ。 愛しの樹木 |