エンゲイカの道
 深植えの修整がつづきます
ブルーベリーを昨年の11月に植えました。
いつも居ませんから、水撒きはできません。
大概の植物は水が乏しくなると枯れてしまいます。
ですから、自分なりに工夫して渇水対策をしました。

雨が降ったら雨水がなるべくブルーベリーの廻りに
くるよう、周囲よりやや低くしたのです。
こうして今まで植えた苗木は、ほとんどが全部深植え
ということになります。

熟年エンゲイカは独りよがりが大好き。
深植えは水はけが悪くなり、やがて根が腐り枯れ死
に至るという常識を、一蹴してきたのでした。

それが、一年前に植えたコナラの生育状況に大きな
差が生じたから、さあ大変。
3本植えたうち、水の溜まり易いものほど元気があり
ません。

丹精して植えたものを、再び掘り起こし、堆肥を加
え、嵩上げすること、いまだ路半ば。
たくさん植えただけに、やり直しは体にコタエマス。
 焚き木の山
カミキリムシの被害で枯れ死した松やウバメガシは
切倒します。
剪定したものを加えると相当な量で、それらは全て
焚き木として焼くしか仕方ありません。

夏の野焼きは地獄。
炎熱で体の脂が溶け出していくようで、気を失ったと
にはジジイの丸焼きが出来上がります。

燃やしかたというのがありまして、生木をいきなり燃
やすとどうなりましょう。
火の粉がやたらに発生し、空高く舞い上がり火災の
危険性がでてきます。
充分に乾燥させるとその心配も少ない。乾燥期間と
して最低三ヶ月はとりたいですね。

さて、燃やし始めたらまるニ日間、火を消さず火床を
絶やさないようにしなければなりません。
もし中途半端で止めると、黒く炭化した状態のまま残
り、残灰も相当な量となります。

逆に完全燃焼した灰は白く、残灰も僅か。
どんなに大きな丸太や根っこであろうと、三日間も
かければ跡形もなく灰と化します。
ただ、貴重な草木灰としての成分もなくなる訳で、
消火時期というか、焼き加減というか、むずかしい
ものがごぜえーますな。


  剪定はエンゲイカの必須課目

この柿木の樹齢は、およそ30年近くになりましょうか。
潮風の強いところですから大きく成長しません。
毎年剪定をし、今回で3回目になります。
1回目の剪定後は、びっくりするほど柿をつけました。
2回目の剪定後は、やや少ないけど実をつけました。

それを、ムクドリやヒヨドリ、カラスたちがかっさらって
、まともに実ったものは一個もなし。
人気のない果樹は、これが定めでありましょう。
この繰り返し、定住開始の数年先まで続きます。

そのときまで、エンゲイカはぐっと耐え忍び、鳥たち
のためにお役にたてればとイイのだ、と考えておりま
す。ーなんてことはありませんから。
.........  虫食いで弱った藤を治療?
この藤の木、樹齢がいかほどか?知りたいものです。
周辺の竹を伐採し、強剪定したらご覧のように花を
一杯咲かせたのです。昨年の春のことでした。

その後、ワタクシ、夏を境に樹木医に目覚め、実習
を重ねる日々を送っておりまして、
患者を見つけるとすかさずメスを、いえ、ナタをふるう
のであります。

藤の木は腹部が侵され、かなりの重症と診ます。
空洞化内の腐敗した木屑の摘出は難航が予想さ
れます。
摘出のための開腹はできても、あとの結い合が難
しい、というか出来っこありません。

バールで上部をこじ開け、可能なだけ木屑を取り出
します。そしてこれからがワタクシめの本領発揮であ
りますよ。
クレオソートを入れたバケツを空洞めがけて、ぶち
あけました。
空洞内で満ちあふれたクレオソートは、根元の地面
に染込んでくほどです。
これで腐敗進行は止まるはずだ。
難しかったが大成功だといえよう。

しかし、
クレオソートって、有機生物を死滅させる力となると、
かんじんの藤の木は・・・
          その運命はどないなるんでやしょ