専守防壊

...............................

未知の土地に住まいを築く、それは夢の実現です。
まずジャングルを切り開きます。
木を一本切り倒すのはたやすいこと、チェーンソーの威力に酔いしれます。
しかし、この後が大変、
細かく裁断し、燃やす場所まで運び、数ヶ月乾燥させ焼却しなければなりません、
この後始末の作業量は、切り倒すだけの作業量に比べ10倍を要します。
これは経験者だけが知るところでしょうね。

家を造るのは楽しいことです。
でも、この後の維持が大変です。
簡単に思いつくのものとして庭の草刈りや庭木の剪定、排水路の清掃、
それに外壁やバルコニーなどの防腐対策などでしょうか。
いわゆるメンテナンスという作業です。

このメンテナンスにたいする取組みですが、外国に比べて日本は、とてつもなく弱いと
言われています。
ワタクシも例外なく弱い。
だが、弱いからといって逃げるわけにはいけないのです。




橋の架台部分です。
コンクリート架台の基礎部分がポッカリ空いています。
土砂の流出が止りません。

崩落部分にバラスを敷きこみ、固く転圧し、鉄筋を
地中深く打ち込みました。
なんだかプロの土木家にみえてきませんか。
ふとんの中で、あれやこれやと考えたのです。

鉄筋なんて、サンダーで先端をチクチクにしちゃってね、
杭のようにしたんですよ。





コンクリートは固練りにしないといけません。
でないと、写真のように斜めに仕上がらないのです。

過去に何度もコンクリートを作っていますから、ウデが
あがってます。
そう、過去は失敗の連続でしたから。
ちょっとの水加減が命取りになりますね。








ワタクシがワタクシに一番シビレルお写真です。

何のコメントも必要ありません。

 うつくしい

 りりしい

 プロらしい

 腰つきに年季を感じさせますなあ








...............................

梅雨の作業はシンドイ。
草刈りに樹木の剪定に、それから橋の修復に釣りも
やればクタクタだあ。
写真は、
蚊の猛攻を受け、ついにモウロウとなって木に倒れ
かかったもの、ではありません。

鉄線を木に留めているのです。
この木にしがみつくのはこれで3回目です。

二ケ月前に糸を留めました。
釣り用のナイロン糸6号です。
それが切断されたのが分かり、一ケ月前にナイロン糸を
ダブルにして補強しました。
そして、今回は切断されない最強の糸として”鉄線”を
用意したのです。


侵入をなにがなんでも阻止するんだ!

林の中、ジャングルの中、ありとあらゆる場所に糸を
張り巡らしたのです。
糸の消耗は800mを超えました。
ナイロン糸でケモノ道を塞ぐのです。
ズッコケさせてやろうという作戦です。

ところが奴は、あちこちの糸をぶち切っていきました。
ワタクシ、ふとんの中でじっくり考えました。
「竹の柵はダメで、ナイロン糸のオドシもダメだった、
  残されたカードは・・・」

鹿の出没はエスカレートしていきます。

土地を求め夢をかなえることは、たやすいことで
ありません。