告鹿(こっか)戦略局

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鹿の被害がとどまる所を知りません。

この2、3年は過激的といえる状態です。

甘い汁を求め、群れをなして忍び寄る彼等に、有効な対策はないだろうか。

とにかく
シカ主導からジジイ主導に切り換えねば、あすの五ヶ所はないものと・・・


ご覧ください。
皮を剥がされたネムの木。
なんとも痛々しい。

細い葉がもたらす木陰は貴重です。
木漏れ日が多く、地面を独り占めしません。

根元の直物たちも生き生きしています。
みんなに好まれるものの宿命でしょうか、
真っ先に被害にあうのも頷けます。

だいたい嫌われものは長生きしますから。
逆もまた真なり。
木も人もおなじ、変わりませんね。





ご覧になってお気づきでしょう。
シカの非道ぶりは、徹底しています。

ソヨゴの木です。
可哀想だと思うのは、一瞬だけ。

おもいは加害者に集中します。
怒りと憎しみが腹の底からこみ上げてきました。
ボクはにわかに本性にもどります。





つくづく思い知らされます。
被害にあってから、どれだけの対策を講じたか。

最初は竹で垣根を作りました。
それから侵入道に糸を張り、鉄線を張りました。
それから有刺鉄線を張り巡らせました。
やがて、数ヶ所にセンサー付の警報装置を取付け
たのです。

いずれも成果はありました。
でもそれも最初だけで、後が続きません。
一進一退を繰り返しているだけです。
決定打が出ないのです。

鹿のしたたかさを上回るには、なにが有効か。
そうです、
ワタクシの「シツコサ」だけが頼りとなります。



昼も夜も必死に励みます。
好きな釣りも後回し、
限られた滞在日数を全て一つのことに費やします。

奴らに思い知らせてやるのです。








ズボンのチャック
あいたままで

いつものことです

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合成樹脂の杭を打ち込みました。
木製はすぐに腐るので、恒久的なものとします。

最初に打ちこんだのが5本。
それで充分だと思ったのですが、打ち終えると
気分が変わりました。
しばらくして買い増して、またしばらくして買い増して、
結局打ちこんだ本数が14本。

この杭に取付けるのがセンサー。
動くシカを感知し、同時に警報を鳴らします。
しかし、この警報付センサーは安価だけあって屋内専用
です。
ですから、木箱に入れ、雨がかからないようにしなくて
はなりません。
木箱はクレオソートを2回塗って防腐対策も万全。

この木箱入りセンサーは、全部で15ケ製作し、
とりあえず9ケを杭に取付けました。





写真上は単独機能のセンサーです。
シカを感知すると無線で遠隔の警報装置を鳴らします。

このセンサーが面白いのは、
警報音の種類がいろいろあること、
それに一つのセンサーで、同時にたくさんの警報装置に
電波を送り、一斉に鳴らせることができることです。

このセンサーは全部で5ケ、5ヶ所の杭に取付けました。
警報装置も5ケ、これを庇下などあちこちに取付けて
みました。

どんなものか、期待が高まります。
警報音を「犬の吠え声」に選びましてね、
一つのセンサーが感知すると、あちこち散らばった警報装置
が「ワン、ワン、ワン」と一斉に吠え出して。
そりゃあもう、ウルサイというかケタタマシイというか。



庇に家庭用の電線を巡らせました。
配線の源には自動点滅器を設け、暗くならないと電気が
こないようにしてあります。
もしそうしなければ、昼間でも警報が鳴り響き、落ち着
けないからです。

左の白い箱体が電波をうけて「ワンワンワン」と吠えるヤツ。
雨に弱い屋内用の警報発生装置。

右のは照明付センサー警報器。
これは完全防水型で、リモコンスイッチで警報の入り切り
など行うことができます。
ただし、値段が無茶高過ぎて。
せいぜい2台取付けるのが精一杯でありんす。





3カ月前に設置した柱を手直しです。
何をイジッタかというと、
百均で買ったプラスチック製弁当箱を、
電気専用の箱に取替えちゃった。

なぜそうしたかと聞いてください。

お答えしましょうね。
弁当箱に音響装置を収め、音を外に漏らす
ため、小さな穴をたくさん開けたんです。
ところが、いつしか雨の侵入で、音響装置が濡れて
故障。
で、
本格的な防水箱にしたってことですね。

箱の中をご覧ください
「ワンワンワン」と吠える警報装置と、
柱上の防犯照明と有線でつながった
警報装置が仲良く収まっています。

ところで
気づいていただけましたか。
蓋に取り付いている丸いもの。

箱の蓋を円形に切取り、排気口カバーを
取付けてみましたの。

音を外に出す工夫です。
この柱、計2本。



これも柱にあれこれ取付けてあります。

木箱に入れた警報付センサーがみえます。
いろいろ試行錯誤の結果の、こだわりの「作品」です。

どうです、
見事、自然に溶け込んでいませんか。
この柱も計2本







蟻一匹通さない。
物置にも「ワンワンワン」警報と、
木箱入り警報センサーを取付けました。




ところで、
なんだねェ
いったいどこまでやれば安心できるんかしら


シカは4年間で頭数が2倍に増えると言われてます。
この小さな半島は今や過密状態となっていることは
間違いありません。
ヤツラは生き伸びるために必死です。
死に物狂いで侵入してきます。

ですから、
ワタクシも、持てるエネルギーとお小遣いの全てを
なげうち、死に物狂いで応ぜねば、と思うのですが。