思い出の夏休み

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夏はいつも思い出に満ちていた。

若さこそ夏を操れるのだから。



手前の二つの畝はトウモロコシ。
順調に育っています。

ただそれだけではツマリませんね。
よく見ると右半分のほうが成長がイイです。

なんと!
肥料を与えた効果が出た・・のではありません。
逆なんです。
肥料を与えなかった無肥料効果なんです。

これは妻が、勝手に実験をしたのです。
ワタクシに内緒ですよ。

半分に肥料を施し、残り半分は施さなかった。
そしてその結果を見てやろうという算段なんです。
ったく油断ならないヤツです。

しかし、予想と正反対の結果になろうとは
だれが想像できましょう

ひとつ賢くなりました。
「土さえきちんとしていれば肥料はさほど必要としない」、
と唱える無肥料菜園はガセネタではなかったのです。






楽しみにしていた小玉スイカに異変です。
いったい何者だ!

ネットで囲われた完璧な菜園です。
害鳥ではありません。

予期せぬ敵の出現です。
な、なんと 
犯人はカニさんでした。

あんなチッポケなヤツなのに、どうして?

そういえば、おサルだって泣いたんだ。
童話の「さるかに合戦」を思いだしますね。
侮ると痛い目にあうのは昔も今も同じです。

なにしろヤツラには丈夫なハサミと、素早さが
あります。
それに大群で夜襲をかけてきます。

ああ、またしても強力な敵に、もてあそばれる
ことになるのでしょうか。







小玉スイカは一苗だけです。
全部で6個の実をつけましたが、そのうち2個は
カニの夜襲で死滅。
2個は病気であの世へ。

生き残りは2個だけになりました。
そのうちの一個が、順調に育っています。

まさにわが家の希望の星です。



希望の星は日々たくましく育っています。
期待を込めて大事に見守ります。

「そろそろいただきましょうか」と妻が
誘っても、「まだまだ」と延ばします。

希望の星です、焦りは禁物です。
もし未熟だったら元も子もありません。

やがて満月の潮が満ち、時が告げられました。
いよいよ初収穫です。
赤子を触るように、感謝をこめて
やさしく撫でてやりました。

あれ?
赤子と一緒、やわらか〜い
やわらか〜くて・・・食べられな〜い
まさに超完熟スイカ。

けっきょく口にできたのは最後に残った一個。
小さくて生育不良のものでした。



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朝早くから妻が興奮しています。

「来て、来て」と言うから
ブルーベリーのコーナーに駆けつけました。

そこには種類の違う3本のブルーベリーが
植えられ、実も色づいています。

鳥に実を食べられないように
それぞれネットで囲んであります。

そのネットが大きく揺れているでは
ありませんか。
そして写真の中央ですが、
激しく動くものがあります。











これはヒヨドリでしょうか、
眼が小さいですね。
ネットから出れなくてもがいています。

きっちりと覆ってあったから、
きっとネット下のわずかな隙間から
侵入したのでしょう。

なんともしつこいヤツです。

他に
しつこいカラスがいて
しつこいカニがいて
しつこいモグラがいて
しつこいシカがいて
しつこいイノシシがいて

なんてエキサイティングなんでしょう。

黒い棒が立っています。
全部で10本。
違いが判るようにペンキで帯をつけました。
1,2,3,4・・・と一目でわかりますね。

これを生ごみを埋めた穴に立てます。
生ごみは1,2,3・・・と順番に埋めました。

10番で一巡して1番にもどりますが
同じ場所には埋めません。
穴と穴の間に新たに穴を掘ります。
これをまた1,2,3.・・・と進めます。
10番まで進んだら、今度は最初の穴の位置に
もどって埋めるわけです。

生ごみはバケツに貯めておき、およそ5日後に
埋めます。

ということは、生ゴミが土の中で眠っている期間は
何日間でしょうか。

5日間×10 の2倍となりますから100日間ですね。
およそ三か月間となります。
これだけあれば生ごみは、土の中のバクテリアで
完全分解されるでしょう。

これは移住した暁に、
ぜひ試してみたかった中の一つです。

さて、
穴の中心にはカボチャが育っています。

過去に捨てた生ごみの種から芽吹いたもので、
それを避けながら穴を掘っていったら
うまい具合に楕円形になっちゃった、ということです。








たき火を囲むと人間というものは
火の勢いをドンドン大きくしたがるものです。

彼女たちにとって、たき火は初めて。
たき火でのバーベキューも初めて。
なにもかも初めてで、
だれにも管理されないワイルドな世界に酔います。

都会の娘だって変わります。
真夜中に干潮を狙って、牡蠣を採りました
もちろん火であぶって食べました。

お腹がすいて深夜に、コンビニまで徒歩冒険しました。
鹿と猪が大胆に往来している真っ暗な道は、
男でも怯える道です。

波のおだやかな中津浜で海水浴をし
落ち着きのあるヨットハーバーを散策をし、
浜辺でスイカ割りをし、
豊かな五か所湾を存分に楽しみました。

彼女たちはお茶教室の先生の娘さんとお友達。

4年前からの願いが叶ってようやくたどりついた世界です。
節約しようと名古屋から普通列車で来ました。
二泊三日の遠出
きっと夏休みの素敵な思い出になったでしょう。