オープンガーデンGW編................


オープンガーデンをやってみよう、と思ったのはいつだっけ?

「航跡」にオープンガーデン10年構想と記したのが2005年。

そうか、今から8年前なんだ。








ゴールデンウィーク(GW)の前半です。
長女が流しソーメンをはじめました。

花の観賞よりも腹を満たすことに嬉々としています。
まさに花より団子です。

ことしはオープンガーデンの初年度。
最低5年は続けようと思います。










ササユリは5月末から6月初めが満開だろうと予想して
います。
従って開催期間を、5〜6月の長期間としました。

5月はGWです。
庭の花たちの様子はどうなんでしょう、
はたして期待に応えてくれましょうか。

日一日と、恐ろしい勢いで成長しています。
それでも最盛期の半分くらい、ヤキモキがつのります。










オープンガーデンの開催中に、野点をしてみたい
との思いは、それはそれは長く温めてきた夢です。

とうとうその時がやってきました。

どうです、ワタクシめの嬉しそうなバカ面、そうとう
舞い上がっていますね。

ところで、すこし説明しておかねばなりません。

まず、お茶の流儀なんですが、
これぞ、みなさん必ず驚きになることでして、
実はワタクシ、なにを隠そう、家元なんでございます。

ええ、わが敬愛するお茶の先生より直伝の許状も
いただいておるわけで、
けっして怪しげなものではございません、はい。

流派は、
「石岩流(せきがんりゅう)」 、 斉号は「石岩斉」

名称の由来は、ワタクシの名前の石と、庭の特徴となって
いる岩山からとりまして「石岩流」

えー、これが一番大事なことでして、いわゆる
門外不出、でありましてね。

我が庭から絶対に外に出してはならぬ・・・ちゅうことですわ
 ハハハ






近所の女子中学生です。
とても真面目な娘さんだと聞きました。

庭いっぱいに漂う花の香りが、
少女の背中を押してくれました。

ワタクシのようなショボイ爺にですね、
お茶を・・・たてて・・・くれよっとです。


涙がとまりません





オープンガーデンは名の通り、庭を公開することです。
個人の庭を期間を定め、見学自由とします。

日本での歴史はせいぜい10余年ですから、いまだ
試行錯誤の段階でしょうか。

近隣およそ2〜30軒くらいが、一斉に公開しますから
とても賑わうようで、観光コースになっている所もある
らしいですね。

さて、我が町のオープンガーデンは
これがなんと、たったの一軒。

まさに無謀のきわまりであります。





















石岩斉のたてるお茶は、とてもココロがこもっています。
特に、
少さな女の子には念仏を唱えながらたてます。

「 いつまでも いつまでも この庭を愛しておくれ
  ・・・・
   ついでにこのジジイも 」






来ました、来ました。
つぎからつぎとお客さんの訪問です。

GWの4日はとくに賑わいました。
親族を除き、11家族23名も。

圧倒的にご夫婦が多いですね、とても仲良しです。
お友達どうしのご婦人組は、さすがに花に詳しく、
我が庭のファンに。

感激なのは三日間連続して、それぞれ別のお友達を誘った
花大好きご婦人、近所のIさん。

異色なのは
リタイア後、ヨットで日本周航中の一人旅の男性。

それに
30年以上前から海辺に男の基地を持ち、
東京の仲間とともに年に一度集う、初老のヨットマン。

縁側に腰掛けて、茶をすするその目は
みなさん、やさしさに満ちていました。








多くを語る必要はありますまい。
それは右の画像。

ワタクシと同じ世代が
絶対に絶対に
願っても訪れることのない
世界ですね。









近所の別荘に遊びにきた女子大生たち。

おどろきました、
チッポケで安っぽい花をつけた雑草に、
やけに感動しています。

ふふふ、
うれしいなあ。

私たちが想い描く庭は、
田舎のあぜ道、土手や、小川のほとりであったり、
なつかしいふる里の風景のなかにあります。