自転車小屋


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移住してもうすぐに1年になります。

この間、妻とワタクシの電動自転車を2台購入しました。

妻はフォークダンス教室や高校の図書館や買い物に、価値ある使い方をしています。
一方、ワタクシは夜のシカ見回りに使っています。



転圧機で締固め
基礎の第一ラウンド終了
 
自転車小屋を作るにあたって楽しみが五つあります。
その一つが基礎固めに使う転圧機を借りること。

転圧機はランマープレートとも言います。
これをリースしてくるのが、大の楽しみだったんです。

地元工務店から借りる方法もありますが、やはり躊躇します。
ワタクシの「哲学」ですが、遊び道具に限り、貸し借りは良しと
しません。
となると、自転車小屋を作るのは「遊び」ですから、なるべく
自己負担としたいもの。

持ち前の突進力で、建築機械のリース会社を探し当てました。
なんと、車で30分の距離にあって、
なんと、一日使用料が2,400円。

一日使い放題!

同じ場所を何度も何度も往復して、気の済むまで使いまくり
ました。

で結果、どうなったと思います?

うどん粉を力を込めてこねるのと同じです。
粘土質の土がヘナヘナになって、いわゆる液状化ですね。





 
液状化になったエリアを掘り取り、新たに砕石を投入し
再度転圧・・・何度でもやり直す、まさにワタクシ的。

なんてたって基本料金で使い放題です。
デコボコの散策路を見つけては、転圧機を庭中に
引っ張りまわしました。

ただ、この機械、むちゃ重いのです。
車に積み下ろしだけでヘトヘトになるんであります。

春はとてもイイ季節。
さほど汗をかきませんし、嫌な蚊もいません。
天気が良いと、資材の買い出しだって楽しいのです。

型枠をこしらえ、ワイヤーメッシュを入れ、ようやく
コンクリートの準備ができました。




















 
生コン車到着 コンクリート打ちは大忙し

楽しみの二つ目が生コンの注文です。

緊張します。初めてのことですから臆さないわけには
いきません。
少量でも、はたして引き受けてくれるだろうか。

こうした不安が消えないとき、あるていどの無鉄砲さが
必要です。

思い返せば今から18年前、
地元の材木屋さんに、エイヤーと飛び込みました。
海辺のバラックを建てる資材の相談でした。

無鉄砲さは、若者だけの特権ではありません。
何もかも結果が証明します。


念願のコンクリート打ちは午後です。
朝からワクワクして落ち着きません。


生コンの運転手さんが開口一番、なんと言ったと
思います?

「この型枠一人でやったんな 素人とは思えんなあ」

うふふ

だれに褒められるより一番うれしいのが本職の人から。
地元の人からです。

ところでこの運転手さん、オモロイことをつぶやいて
ました。
「休みの趣味はな、パソコンやることやな」

ワタクシよりお歳寄りだと思います。

いろいろ話しかけてこられますが、生コン打ちですから
お相手する余裕がありませんでした。









ブロック積みは慎重に ついに出来上がりました

我にしては上出来です。
ほぼフラットに仕上がってますね。

さて、べた基礎は終わったんですが、次に手ごわそうな
ブロック基礎工事が待っています。

周到な準備をしましょう。

まず遣り方工事、杭を打ち水糸を張ります。
水糸はあくまで水平に、角度はあくまで直角に。
誤差は限りなくゼロに・・・なんてこと言ってたら一週間先
でもできませんね。

でも気持ちだけは、限りなくゼロでありますよ(笑)

コンクリートブロックは、そうした厳正なラインに沿って
積んでいくことになります。
が、その前にやってみたいことがありました。

べた基礎を高圧洗浄機で洗うこと。
コンクリートの接着率を高めるために、シルク膜を剥ぎ取ろ
うという企みです。

功があるのかないのか、あくまでも思いつきですね。









楽しみの三つ目がブロック積みです。
まずは接着用のモルタルをベタ基礎に載せます。

その上に、そう〜とブロックを置きます。
目安は、水糸に沿って1mmの隙間を確保し、
ブロックと水糸は接触しないことです。

まさに言うは易く行うは難し。

最初は木槌で叩きながら修正するのですが、詰めの
段階になると大きく外れてしまいます。

2ミリになったからやり直し、接触したからやり直し。
やり直しを数回繰り返すと、傷口がますます大きくなり
、こうなるとブロックを持ち上げ、外すことになります。

モルタルの修正からはじめなければなりません。
新たに追加したり、余分を削り取ったりして、
再びブロックを置きます。

たった一個のブロックをいったい何度置き直したこと
でしょう。
しだいに分かってきました。

何度もやり直すと、モルタルから水が遊離します。
こうなると何をやってもダメで、モルタルを全部剥ぎ取って
またまたはじめからやり直しです。

朝早くから始めて、昼飯抜きで続けて、
終わってみれば日が暮れているではありませんか。