高所剪定
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 美しい花を眺め、素敵な景色を手に入れたいと願えば、
 
 それ相応の汗を流さねばなりません。

 ガーデニングはワタクシにとって激しい肉体労働を伴います。




ひと月前に枝を剪定し、幹だけ残しました。
今日は思い切って幹の剪定です。

過去20年間、枝の剪定を3年毎繰り返しました。
その結果、どうなったでしょうか。

予想もつかないことに、
樹木の勢いを招くことになったのです。







木の先端まで登り、素早く安全確保。

腰に巻いた安全帯から細引きロープが2本、
このロープを幹に固定します。

こうすれば両手が自由に使えるうえ、
万一足を滑らせ落下してもせいぜい
数10センチの墜落で済みます。


木に登りチェーンソーでの剪定を
したのは40年前。

妻の実家の桜の大木が最初でした。
未熟さがたたり、
切断した倒木が我が身を直撃しました。

もし、倒木が他の幹に引っかからなかったら
恐らく、この世にいなかったでしょう。







チェーンソーは軽さが必須条件。
その点電気式は最も軽く、しかもレバーを
離すと即停止です。

本職はエンジン式のチェーンソーを
器用に扱っていますが、安全確保だけは
絶対的となっていますね。




一本切断する毎に、汗がダクダク流れ落ちます。

集中のあまり気づかないのですが、
体力を相当消耗しているのでしょう。

こういうときが一番危険。







危険を承知でなぜ?
と思われるでしょうから、少し釈明を。

危険性への安全対策は、にわかに
得とくできるものではありません。

ワタクシの場合は、若いころに
親しんだロッククライミングにあります。
冬期の屏風岩登攀は命からがらでした。


もう一つは、退職する直前の仕事に
あります。
高圧電気の保安管理は、ときとして
安全帯を身につけ、電柱に登るものでした。







集中力が切れるのが一番怖い、
油断大敵というやつです。

そしてそれ以上に怖いのは
あることに気づかないことです。

それは体力の衰え。

歳は60代なかば、
たしかな老人なのです。


バーヤが激しく叫んでいます。

最近では、叫び声が作業終了のサイレンと
なりました。


やれやれ

高所作業も、そろそろ潮時かなあ。






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