秋たけなわ (平成29年秋)

                       
           オープンガーデンは春から初夏の一ケ月間でした。

           それから4ケ月も過ぎると、落ち葉も目立つ秋真っ盛り。

           それでも汐見ガーデンの見学者は後を絶ちません。

           およそ一週間に一回は、どなたかが見物に来られます。
           



来年のオープンガーデンはどうなるのでしょう。

秋は計画と準備の季節。

来年に夢をつなぐにために、やらねばならないこと、
やってみたいこと、一杯あります。

はじめて、モミガラの燻製炭に挑戦してみました。









晩秋の富山の砺波平野、
なつかしい風景を思い出しました。

きっと風のない穏やかな日でしょう。

薄い紫色の煙が、
ゆったりと横に広がっていきます。

少年の背丈の3倍くらいの高さで、
すっぽり平野を覆うのです。


早く日が沈む秋だから、少年たちは
急いで遊びを終えねばなりません。










ああ、あのときの燻煙の匂いだ。

おもわず胸キュンとなりました。




この燻炭は、土壌改良、マルチ材として
とても優秀らしいのです。


過去に試したマルチ材の経歴は、

古畳から始まって、枯葉、ムギワラ、ウッドチップ、
モミガラといろいろ試してきました。

今年はモミガラ燻炭で、レベルアップです。












いやはや、これは・・・

ちょっと掘っただけで、次から次とゴミの山!


汐見ガーデンの源を探るなら、これらから
なんとなく想像できるでしょう。

なにしろ大型トラックで2杯、小型トラックで5杯の
ゴミを運び出したくらいですから。

土地購入後、しだいに明らかになったのは、
恐ろしいほどのゴミ屋敷だ、ということでした。










ゴミを撤去した跡に、
土を補充してオミナエシを移植しました。

こうした作業は、過去数年に渡り
至る所で繰り返されたのです。

現在のガーデンからは、きっと
想像もつきませんね。







ビン、ガラスの破片に、大型ごみ袋一杯。

これはほんの1uの広さからの
排出量。


苦労しますが、
土地が蘇るかと思うと、嬉しくなるもので。

こうした「汚い、きつい、気持ち悪い」
3K作業は、全てジジイが行うことに
なっております、ハイ。










これでまだ半分。

種を撒いて苗を育てるのも秋の作業です。

この作業はすべてバーヤが請け負っております。

かのバーヤが、ときどき
「少しは手伝いなさい」と、ぶつぶつ言うことも

ありまして、ハイ。







売れ残りの苗、
税抜き350円のスーパーアリッサム。

売れ残れば枯れ死を待つ園芸店で、
ここまで生き延びたことに、
まずは拍手。

売れ残りは、生命力の証と考えれば、
これほど信頼できる苗はありません。


ケース(11苗)の買い取り交渉で、
350円/苗を→125円で落札。

エヘン
やったぜ!と拍手。





ところでなぜ125円という半端な数字かって?

それは交渉の結果、
店側の提示が150円、
ワタクシの提示が100円、

それじゃあ中をとって125円、
という訳で(笑)





ここにはブルーベリーが3本植えてありました。

それを撤去し、花壇に変えることにしたのです。

こうした小さな試みに、いつも胸が熱くなって、
早く春が来ないかなあと思うのです。

どんな風景に化けるのだろう?

お客さんと一緒になって
楽しみたいと思うのです。
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