橋の改修(平成30年夏〜秋)

                       
           
           
           なんだかおかいしいなあ、と橋の中央で思いっきり飛び跳ねました。
           
           何度か繰り返していると、 バグッ


           ウッソー !


8月8日(撮影日です)

橋げたが大きく曲がっています。
木の表面からは気づきませんが、内部がグサグサ、
きっと白アリのせいでしょう。

建造したのが1999年、現在が2018年だから19年経ちました。

もう寿命?

とんでもない、防腐塗装に毎年励んでいただけに、
まだまだいけたはずです。






8月8日

とりあえず、解体してみましょう。

全てステンレスのスクリュー釘で打付けてあり、
ネジクギは一本もありません。

これを抜くのは大変だと、思い知りました。






8月8日

思い出します、19年前。

この橋げたを掛けるのに、級友と後輩に
手伝ってもらったっけ。

しかし、他人の力を借りたのはこの時だけで。

バルコニーに加え、橋も、いろんな工事を、
一人で楽しんだものでした。






8月8日

今回も一人でやってみましょう。

ふふふ
19年前と違います。

今は、いろんな道具に恵まれ、
どこまでも独りでやれそうなのです。

だいたい吊り上げ用のチェーンブロックなんて、
当時は考えもしなかったですから。






8月8日

橋げた一本だけの取り換えだったのに、
いつものノリだろうか、

気になるところ全てを取り換えることに
決めました。

もう歳だし、いつまでも元気じゃない、

今やれるところはやっておこうかなと。







抜き取ったスクリュー釘。

これをまた打ち付けるとなると、
相当にめげます。







抜き取ったボルト。

これだけ錆びると再使用はむずかしい。

踏み板や束柱は、ちょっとだけ腐りがあるものの
再使用が可能だと思います。

が、ほんのわずかの気がかりも後に
残したくないので、すべてを処分することに。

まだ使えるもう1本の橋げたも廃棄です。






9月2日

新しい橋げたが届きました。

発注しておよそ1ヵ月間、待ち焦がれていました。

カットや穴あけを終えていよいよ本番へ!






9月2日

三脚の足元が崩れると大事故になりかねない。

先を急ぐとロクなことがありませんから、
じっくりと足場を固めます。
9月2日

さあ、準備は整いました。

橋げたのセッテングはスムーズにいくでしょうか。






9月2日

いいねえ

さすがチェーンブロックだ、

重さ100kgの橋げたを軽々と吊り上げました。






9月2日

急斜面の作業ですから足がよろけます。

そうなると怖いから工事に先立ち、
斜面に大石をいくつも埋めておきました。

大石は作業の要となる足場、

不安解消の準備だけは念入りに、
であります。



9月6日

さて、穴をあけた橋げたを、固定ボルトに通すのが
これがまた一苦労で・・

橋げたが水平であればスムーズにいきますが、
そうでないから難儀します。

雨上がりが、どれほど待ち遠しかったことか、

外したり、入れたりの繰り返しを
気のすむまでやりたいのです。

そのせいで、穴がどんどん大きくなりました。






9月16

台風と長雨のせいで作業が進みません。

橋げたの間隔は、すべてに同じでなければならず、
しかも既設部分とのズレは許すことができず、
高さは左右同じでなければならない、

小さなことにこだわりますから何度もやり直しなのです。

合格といえる結果が出たのが、ようやくこの日。

橋げたを設置してから、調整作業だけで
2週間も要しました。






9月20日

一旦設置した橋げたを取り外し、
防腐塗装を行いました。

あ〜あ、また一からやり直しだ。

橋が完成してから最後に塗装をと、
考えていました。

しかし、長雨はムダに考える時間を与えます。

雨続きの、この貴重な晴れ間に
できる作業とはなにか、と問うと

「防腐塗装」

となりました。






9月28日

橋げたを防腐塗装したのなら踏み板もやらないと
片手落ちでしょう。

そのために一週間後の晴れの日を
待たねばなりません。

・・・ちっとも先に進めない


ところでこの踏み板はネットで購入したもので、
腐朽に強い米杉材(レッドシダー)です。

ちなみに橋げたは町内の業者に注文した
米松材。

束柱は近所のコメリで購入した
ヒノキ材です。





ついでに他の材料も紹介します。

左が今回使うネジクギ(SUS製コーススレッド)で、

右が今まで使われていたスクリュークギ(SUS製)。


20年前といえばコースレッドはもちろん、
それ専用のインパクトドライバーなどは、
あまり浸透しておらず無関心でした。

しかしインパクトドライバーに馴染んだ今では、
スクリュークギを使うメリットはありません。


作業効率が桁違いなのです。







10月2日

ようやく完成。

防腐塗装は全て2回塗りとしました。

これから先20年もってもらうには、
毎年の防腐塗装が欠かせないですね。


ん?

20年先

そのときは
施設のベッドにふせているでしょう

橋なんか、どうでもいいか(笑)






10月2日

全ての工程を自分ひとりでやってみました。

いざとなったら他人の手を借りることもできますが、
一人でやることにウマ味があると思ったのです。

ワタクシにとってDIY(素人工事)はあくまで遊びです。

遊びとなると、それは独り占めしたくなるもので、
他人には譲りたくないでしょう。


8月8日が工事着手の日。

10月2日が完成した日。


およそ2ケ月間、台風と長雨の異常気象のせいで、
相当にヤキモキしました。



次に橋の改修をするとしたらどこだろう?

三途の川の橋かなあ







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