四面謳歌(平成30年初冬)

                       
     



汐見ガーデンは年中花が絶えません。
花がたくさん咲きますからハナバチ(ミツバチ)が寄ってきます。

ハナバチが繁殖すると、
それを主食とするスズメバチも寄ってきます。

スズメバチが寄ってくると、さあ大変!
このような巣がある汐見ガーデンに、だれも来ないでしょう。






4年ぶりのお客さん。

ちょっとでもスキをみせるとたちまち
このようになります。

耕したばかりの花壇に無数の足跡が。







大事に育ててきたカンパニュラの苗が
一晩で無残な姿に。

防獣柵が先般の台風で、少し壊れただけなのに・・

先日のことですが、車で鹿の群れに
思いっきり突っ込んでやりました。

ドコ・ドコ・ドコン 2頭負傷

ほんのお礼がわりです。








チドリソウが根元でポッキリ。

毎年のことで、犯人は分かっています。

このようになるのではないかと、10日前に
根切り虫駆除の薬を撒いたばかりなのに。









写真の中央は被害にあったチドリソウ。

ペットボトルを被せてあるのは
寒風から守っているルピナス。

他にビスカリア、ヤグルマギク、チドリソウの
混植で、

1つ欠けても心が痛みます。









朝起きると目にする光景がコレ。

庭のどこかで目撃しない日は
ありません。


空をあおげばスズメバチ、
庭の外では過密なシカとイノシシ。

花壇に目を落とせばネギリムシとモグラ。

み〜んな、み〜んな
ダーイスキ!

じゃねえよ






使用済みになった花札。

数えたことはありませんが、
過去の挫折を物語る確かな証拠です。

これだけ溜まればもうイヤになるでしょう。
と思われますが・・・むしろ逆なんです。

累々と積み上げてきた失敗と落胆の記憶、

田舎育ちのワタクシには
打たれ強さだけが取柄なんで(涙)


何をしてるかって?




木製ハンマーを土に叩きつけてます。

ツルハシの代わりに木製ハンマー?

そうです、木製ハンマーを使って溝を作っています。








地面を何度も叩くうちに土が凹み、

それを線状につなげて溝を作ります。













最初はモグラの掘り上げた土を
叩いていました。

何度も繰り返すうちに
ひらめいたのです。

溝にすれば、
モグラ侵入の防波堤となるかもしれない。








花壇を作り、期待の苗を植えれば
数日後に盛りあがった土で苗が倒される。

一晩で全滅した花壇もありました。






全力投入は時間の問題でした。

モグラがチョットでも花壇に入ろうものなら、
溝の力で花壇を守ってやるんだと。







エスカレートの結果がご覧のように。

モグラ侵入阻止の溝が、
ヘンテコな図柄となっていきました。






ついでに思いついたのが作業用通路。

溝と溝との間を通路にすれば、
これは便利だなあと。








いっそのこと庭にある花壇を
全部溝にしようと・・・

バーヤが自然風が損なわれると
顔を曇らせていましたが、

やるべき時にやらなくちゃ







あらゆるところ、
そりゃあもう徹底的に。

今年新たに作成した溝を加えると、
その総延長は途方もないほどになりました。

モグラが根負けするまで、
この作業は止めないでしょう。








古い溝は次第に浅くなるので、毎年更新します。

溝が生まれ変わると、写真のようにくっきりと描かれ、
どこか芸術作品のように思えて、
これでまたまた手に力が入りますねえ(笑)






溝の効能はモグラ侵入防止だけではありません。

庭主にとって作業用通路との区分けとなるし、
見学者にとっては安心して歩ける区分けともなります。

また雨が降れば溝に流れ込み、水はけの良さが
確認できます。


そしてこれが後でわかった最大のメリット。

おお!なんと
芝が花壇に侵入する防波堤にもなったのです。










一般に芝面(通路等)と花壇とのエリア分けは、
レンガや石、枕木、擬木などで区分けします。

汐見ガーデンは人工物を置かないのが「売り」でして、
そういう点でも溝はグッドアイテムかも(笑)








朝一番、庭を見て回るのが日課です。

そのとき必ず手に持つのが木製ハンマー。


毎日必ず、モグラの被害を目にします。

溝で囲まれ行き場のなくなったヤツが、
花壇の中で暴れ回れば最悪。


さあ 出番!

ジジイにとって生きがいの始まりです。






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