蘇った土
ブルト−ザ−(ユンボ)で踏み固めたガチガチの赤土を耕し、月日がたち、どうにか
畑らしきものに近づいた…と思うのだが。
西向き斜面で夏の西日が強烈そのもの。 おまけに馬の背のような地形のため水はけが
極端によすぎて少しの雨でもすぐに乾いてしまう。

にわか勉強でこの手の本をいくつか拾い読みし、基本は土つくりと理解できても
すぐにオロカナな抜け道を選ぼうとする。
はやく豊作をと夢みるものだから気がはやり、次のようなことを繰り返す。
やせた土でも高価なバイオ苗ならきっと大丈夫だろうと。
畝が崩れるぐらいに浴びるほど水を与えれば、2週間は雨が降らなくても大丈夫
だろうと。
いくらか学んだおかげで少しは知恵はついてきてるはずなのだが、失敗は繰り返すばかり。
どうぞ幼稚な菜園つくりを笑ってやってください。



とにかく保水力のある土つくりが最初の課題である。
土の中で、雑草の根が毛細血管のように張り巡らされ
たとしたらその結果、
土がその根によってくまなく掘り起こされる。
やがていつしか根も枯れ、抜け殻となった根の後には
空気層ができる。
かくしてスポンジ状になった土は保水力のかなう、
理想的な「ほかほか土」の出来上がり…
と密かにほくそえんでしまう。
斜面に作った畑を下から望みます

しかも、雑草の下はいつも日陰であるので
強烈な西日を浴びないので乾ききることも
ないだろう。
いつでも湿っていてくれるはずだ。
だから土の中は温度も上がりすぎることもなく
快適そのものだから雑草も元気いっぱいで
幸せいっぱい。

元気すぎて、逆に野菜の苗が哀れっぽいので
農婦は幸せいっぱいにはなれないようだ。
雑草に覆われて野菜の苗が見当たりません

雑草に畑の管理を任せているので農作業にゆとりが
できてくる。
だから、こうして畑に彩りを添える余裕も生まれる。
実はこの花は虫除けらしいが、圧倒的な虫の来襲に
あっては効果の程は疑わしいのである。
が、それを口に出すと農婦の逆襲の方が虫より
はるかに圧倒的と察しがつくので、もうとう口には
出せない。

さて、はたして野菜がいかに雑草をはねのけて、力強く
育っていくか見物である。
続編は、一月後の予定で収穫まで追跡ルポを継続。
シダの「裏白」も雑草軍団に加わると
マリ−ゴ−ルドの花も押しつぶされそう


見栄えのしない雑草ばかりの写真で気が
とがめるので、華やかなものでもと一枚。
 
これは畑斜面の一番下に位置する花畑。
の、つもりなのだが、同じ農婦の手にかかる
ものだから雑草と共存して「自然花園」。
花にも、やはり雑草が有効なのだろうか。
本にはそんなこと書いてあったか思い出せ
ないのだが。
今まで花等写した経験がなくて「へたくそ」と
農婦にバカにされ…